映画「太陽」の感想
大好きな前川さん脚本ということで、GW前半に見に行ってきたのですが。
TV役者の目玉は神木君ぐらいということもあり、すごーーーーーくガラガラでした('Д')モッタイナイ…
映画「太陽」webサイト
http://eiga-taiyo.jp/
監督と原作者インタビュー
http://www.cinra.net/interview/201604-taiyo
太陽の詳細は別の記事を参照してもらうとして。。
映画のネタバレをそれなりに交えながら、所感をつらつらと。
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どうしても間違い探し的な感じになっちゃうのは否めないのですが、若干細かいところで違うところがあります。
登場人物が多かったりっていうのはもちろんなのですが、ノクスでありながらノクスに絶望する役がいなかったことと、若干大人に救いがあんまりなかったですね…。
映像としていろいろ鮮明になってしまうところは、楽しめる反面、エグさが際立つようにも受け取れました。
個人的にどうしても解せなかったのは、結が抽選に当選してしまったあと、もう一人の幼馴染に乱暴されてしまうシーンの追加です。
キュリオっていう人間のどうしようもなさとか、結の強さとか、親子の感じとか、描きたかったものはわからなくないんですが、それならそれでもう少し回収しようよ・・・!というのは私が女性だからなのか。
乱暴されたその夜に外に出て、鉄彦とススキの畑でぶつかってしまうあたり、もうすこしトラウマひきずってもいいとおもうんですよね。
なかなかデリケートなことを軽く処理しすぎだろう、さすがに。
という、ちょっと不満点もありましたが、全体的に映像はキレイだったし、「絵」としては非常に楽しめました。
戻ってきた叔父を村人が打ちのめすラストシーンあたりは、舞台だと鉄彦自らがケンカしてたり、ノクスの血でその場で死んだり、などしていたのですが。
映画という、観客と少し離れた描き方だからこそ、あのシーンは鉄彦と結がただ傍観者であったほうが、「どうしようもなさ」みたいなのが強く残ってとてもよかったと思います。
これはこれで、ちょっとDVD欲しいな・・・と思いました(笑)
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