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㈱オカモトヤ✕総合「アナログ?デジタル?文房具を見つめ直す」
1 自己紹介
私は「社会と学校をつなぎワクワクを作る」合言葉にゲストティーチャーと協働した授業を行っている公立小学校教諭です。ゲストにしか話せない言葉を引き出し、ゲストだからできる活動を考え、オンリーワンの授業を目指しています。
2 今回の授業は?
オカモトヤ園田さんと協働で、総合的な学習の時間において文房具の良さを見つめ直す授業を行いました。どちらが良い!を決めつけるのではなく、自分にとって心地よいものを探っていくことを前提に、身近にある文房具を通して、アナログ、デジタル、それぞれの良さを探っていく授業をを行いました。
3 授業での工夫
工夫1 とにかく遊んでみよう
子どもたちがオカモトヤさんから提供いただいた万年筆インクで遊ぶ時間を設ける。
工夫2 Zoomで語り合おう
文具デザイナーさん、オカモトヤさん、アーティスト、社団法人casaの方たちとZoomで語り合う。
工夫3 アートで思いを表現しよう
感じたことをアート作品で表現する。
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5 どんな授業だったの?
1 目標
児童が遊んだり試したりしながら、今まで当たり前に使っていた文具の価値を再発見し感じたことを自分なりの方法で表現する力を身に付けていく。(全15時間)
2 授業の流れ
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子どもたちはインクや絵の具で遊びながら、透明度の違い、滲ませる楽しさ、などを感じていきました。
その後、授業のノートを全て、タブレットで記録する取り組みや一日タブレットを使わない日を作る取り組み。
また、タブレットのみで絵を書く体験などをしていきました。
その中で子どもたちの中から面白い表現が出てきました。
「アナログには味がある」
という言葉です。
味ってなんだろう。子どもたちが感じている味ってどんなものなんだろう。
デジタルには味はないのか?
そんなことを話しながら、学習を進めていきました。
より探求を深めていくために、心強いメンバーに集まっていただきました。
文房具のデザインをされている片野さん、オカモトヤ園田さん、アーティストとして活動されている住田さん、文具を世界に届けている小澤さんの4人にZoomにお越しいただき、
~アナログの「味」をめぐる冒険~と題した授業を行いました。
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今回は、グループに分かれて、トークテーマを決めて話し合う方法を取りました。子どもたちは、ゲストと話続け、その中で、アナログの味、デジタルの良さを実感していきました。
驚いたのは、話が止まらないこと。30分以上にぎやかなやり取りが続きました。ゲストの皆さんが上手に話を引き出してくれたおかげで子どもたちはどんどん自分の考えを深めていきました。
最後は、アナログの良さ、デジタルの良さを自分なりの表現する取り組みを行いました。
「俺は、にじみで宇宙を再現したい!!」
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児童は、思い思いの考えで作品をまとめていきました。
作品づくりの中で、私が「もっと、〇〇したら、きれいに見えるかもよ」とアドバイスすると、児童は、「う~ん。それもいいけど、私はこのままにしたい。」など、自分の意見をはっきりという児童の姿が見られました。
普段は、プレゼンなどの言語でまとめることが多いのですが、今回はアートでまとめる取り組みを行うことで、プレゼンでは難しさを感じている児童が輝くようなこともありました。
デジタルの良さは、自分の表したいことを、細かく描くことができる。デジタルの良さは簡単に描けることが1番いいところだと思います。
アナログは、デジタルよりも細かい表現が出来るし、同じ色でも、力の入れ方や太さをちょうせいして自分の描き方が出来るのがアナログのいいところだと思う。
デジタルは、ペンが無くても色々な色が出てとても簡単に描けたり、写して絵を描くのも簡単に描けていいなと思います。そして、スラスラ絵を描けてとてもいいなと思っています。 アナログは、普通に描けてペンも必要だけど、鉛筆で描いたという味があってとてもいいなと思います。そして、インクやガラスペンで描くこともとても味が出たり、インクならではの鮮やかさが出てとてもいいなと思います。
6 まとめ
アナログ、デジタル、それぞれが感じていることを尊重しながら、話し合い、深ぼっていくことができました。アートでまとめる際は、子どもたちの「こだわり」が随所に現れました。
正解ではなく、納得解を求める学習では、アートで自分が伝えたいことを表現する手法が有効だと感じました。
オカモトヤさんからの商品提供、Zoomでの交流会によって、授業にリアル感が増していましたし、子どもたちが「自分たちが考えていること、作っているものに価値があるんだ」ということを発見する機会を作ってくれました。
大人と子どもが「教える」「教えられる」という関係性だけではなく、お互いの考えを伝え合うことによって、補完し合うことができるのではないかと感じました。
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