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英語が喋れな過ぎて100回は泣いてる

英語。英会話。スピーキング。
わたしの最大のコンプレックスだ。

英語が有名な大学の英文学科を卒業した。
大学3年生の時受けたTOEICは900点。
だから英語ができると思われている。

「みそさんって英語できるんだよね?」
就職してから50回くらいは聞かれている。
そのたびにわたしは「できないんですよ~」と答えるのである。
「いやいや謙遜してないで~」とか言われるが、
本当に、しゃべれないのだ。今時の小学生の方がきっとしゃべれるだろう、というレベルでしゃべれないのである。

(本当にしゃべれないんだなこいつ)と思われるのが嫌で、人前ではできるだけしゃべりたくない。このカタコトで、ぐちゃぐちゃで、みじめな姿を見られたくない。

英語の電話を回される。しゃべれない。言葉が出てこない。声も手も震え、出来ないコンプレックスに殺されそうになり、出来ない自分に泣く。外国人とコミュニケーションを取るたびに自分の英語のできなさに絶望するのだ。てかこれ書きながら泣いてる。英語が喋れないことで何度も泣いてる。100回くらいは泣いてる。死にたくなる。

「わたし英文学科なのに英語喋れないんですよ~(笑)」
と、もはや自虐ネタにしている。
「どういうこと?」「なにができるの?」「4年間なにやってたの?」
この自尊感情が高すぎる人間たちの発言怖すぎませんか????

でも、そう、4年間、逃げてきたのだ。
帰国子女、国際学科の高校卒業、英語部出身者がごろごろいる環境で、このつたない英語をしゃべるのが嫌だったのだ。スピーキングの授業にはできるだけ「喋れる雰囲気」を醸し出せるようにスクリプトを用意していった。必修の英語で行われる授業も最低限で卒業した。英語をしゃべらなくていいゼミに入った。

わたしは帰国子女でもないし、国際学科でもない。普通に日本で生まれて、普通の公立高校の普通科に進んだ。留学だってしたことはないし、小さいころから英語教室に通わされていたわけではない。これを言い訳にしてきた。そう自分に言い聞かせて、「できない自分」から逃げてきた。

このコンプレックスを克服したくて、何度も英語と向き合おうとした。
そして逃げた。喋れな過ぎて苦しくなって、泣いて、もう向き合わん方がいいんじゃねと思って逃げた。そしてまたしゃべれない事実に押し殺されそうになって、勉強しようとして、逃げて、戻って、逃げて、を繰り返している。「英語が喋れないわたし」が大嫌いだ。

このコンプレックスと向き合って、克服しないと私は私を一生好きになれない。ずっと自分のことが嫌いなままだろうなと思ったわけです。もう苦しんで苦しみまくって克服した経験がないと、この自尊感情の低さをどうすることもできないのです。

苦しい。苦しいけど、向き合わないと一生苦しいままなんだろうな~って思う。




って半年前くらいに書いた記事が残っていた。
このころは英語をできるって言える自分になりたくて、逃げてきた英会話と向き合うために英会話レッスンに課金して毎日英語に触れようとした。仕事終わりにnative campを開いてフリートークのレッスンを三本くらい受けていたし、仕事に行く前の15分も無駄にしたくなくて、メイクしながらレッスン受けてた。


で、飽きた。二週間くらいで飽きた。
スイッチ入るまで長くて、スイッチ入ったらくそ頑張れるんだけど、二週間くらいしかそのモチベが続かない。ネンピ悪。


そして私はいまだに英語が喋れない。


でも最近、そんな自分もまあ、ありかーって思えてきた。


夏から今頃にかけて、海外のお客さんがまあまあくる環境で仕事してた。
日本語で伝わらなかったら、英語にスイッチする。
他のスタッフが英語対応で困ってたら、私もちょっと話聞いてみる。
しゃべってみる。
もちろんさ~ぐっちゃ~ぐちゃ文法だし、文章になってないこともあるし。

すらすら言葉なんて出てこないし、?って顔されることもあるし、
今だって声は震えるし、緊張するし、泣きそうになるし、!

でも、プライド守って何もしゃべんないよりは良いじゃん
自分の「喋れる」基準満たしてなくても、世界の「喋れる」基準を満たしてなくても、ちゃんと伝えなきゃいけないことから逃げてないだけ及第点じゃん。えらいえらい。


ま、とかいいつつ「英語できるんだよね」って言われたら「あ、できないです」って言い続けるんだと思いますが。


諦めたわけじゃなくて、こんなもんやろな、こんなもんな自分でもまあいっか、って感じです。そんな感じです。またたぶんいつかスイッチ入ってnative camp登録すると思いますよ。おしまい。







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