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変化〜このブログを始めたきっかけ〜

3月4月って毎年忙しい。
受験や就活、卒業や引越し、別れがあってもうすぐ出会いがやってくる季節。行事が目まぐるしくやってくる。だからなのか、この時期になると私の周りでは大切な決断をして人生が変わったりする人が多い気がする。


2023年。
この年では、私も「人生が変わる人」の一人だ。
4月から「新社会人」になるのだ。


2年前、大学卒業後、大学で同期だったみんなは社会人になり、スーツやオフィスカジュアルな服を着て仕事をしている。その中で私はただ一人、大学院に進んだ。もちろん院でやりたかったことがあったわけだから進学して、たくさん勉強や研究に取り組んで、自分のためになったし後悔はない。そもそも人生なんて他人と比較しなければいい話だ。そんなこと頭ではわかっている。

ただ、インスタのストーリーやツイッター、どのSNSアカウントを見ても、自分とみんなの差が嫌でも目の当たりにして、心の中でどこか焦っては劣等感を感じてしまう。「あぁ、社会人になり損ねたなぁ私」なんて情けないながら思ってしまう。

それも今月で終わりだ。

ついに憧れの社会人。思い描いていたワンルームでの生活。夢にまで出てきた一人暮らし。給料もらったら何を買おうかな?どこに旅行しようかな?休みの日は自分の趣味に没頭する時間を作ろう。職場の人はどんな人かな?仕事は大変かな…。
そんな新生活が楽しみだったり、どこか少し不安だったり。

新生活の準備の帰り道。バスからの風景。



でも
これは数日前までの話だった。


「ベトナムに行こう」

家族会議で出てきた言葉。
そう。たったこれだ。
たったこの一言だけで全てが変わった。
嘘なんじゃないかと思ってしまうこの一言。
何回も「本当に?」と確認したくなる一言。
たったこれだけで、私の人生は変わった。

ベトナムは全く知らない国ではない。今までの23年間、半分はベトナムで過ごし、半分は日本で暮らした。日本とベトナム、どっちが私の母国なのかわからなくなるくらいどっちも私にとったは親しみのある大好きな国だ。

何もせずにただ待っていれば自分が楽しみにしていた新生活はやってくる。夢にまでできたあの「社会人」の生活だ。だけど、この家族会議で「いいね、行こう」とたった7文字を言えば、今まで想像した生活とまた全く違う生活に変わる。

どの選択肢がよりいいもので、その選択肢が正解だなんて誰にもわからない。どの選択肢を選んでもきっといいことはあるし、後悔もある。だからね、私は、自分がよりワクワクすると感じる方へいきたい。自分で自分の人生を選んで、納得するものを選びたい。こんな大きな選択肢が与えられて、自分で選ぶことができるなんてつくづく私は運のいい人だと思う。せっかくのこの機会、何一つ無駄になんかしない。させない。

だから、
少しの間、日本を離れてベトナムへ行くと決めた。
向こうでもたくさんのことを学ぶんだ。
自分のやりたいこと少しでも近づくように。
そして、楽しむんだ。
未来の私が後悔する時間を与えないくらいに。

どうやら私は、みんなみたいな「社会人」にまたなり損ねたようだ。まあ、とっくの前からみんなと違う道を歩いてきたんだし、もう少し遠回りしたってもう今更変わらない!


ほんの一言、ほんの一分一秒の出来事、たったこれだけで人生なんて想像もつかないものになる。今まで当たり前だったものが特別なものに変わったり、目の前が真っ暗だったものが明るいものになったり。
また、その逆も然りで。

だから、今この一瞬、一分一秒、全ての出来事や思い出においていかれないように、何一つ無駄にならないように、全て目に脳裏に焼き付けるように大事に過ごしたい。

でも、それでも限界はある。だから、自分の言葉で、自分が感じ取ったこと、自分が考えたことを残せたらなと思う。自分が忘れてしまわないように。 そして、かっこよくいうなら「それを読んでいるこの世界にいる誰かの心に響いたら」なんて少しだけ、ほんの少しだけ願う。


そんなことを思った今日この頃。


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