「人生はタイミング!」と、ドナーのこと。
人生ってなんでもタイミングが大事だ。
いい意味でもわるい意味でも、タイミングで決まる。
このタイミングだったからこそ出会える出会いや出来事。
逆になんで、このタイミングなんだろう。もう少し違うタイミングだったら...
という出会いも出来事もある。
いまの会社で働けているのも、
タイミングがよかったのもあると思っているし
家の愛猫に出会えたのもタイミングだ。
そのタイミングはいつどこでだれが決めているのだろう。
わたしの日ごろの行いのせいか、引き寄せの法則とかで引き寄せているのか、神様がなにも考えなくほろっと投げたもんなのか。。。
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わたしは昨年、骨髄バンクに登録した。
献血は高校生のときから行っていたから、一緒に骨髄バンクの登録もしているもんだと思っていたけど、されてなかった。
注射は嫌いではなかったし、だれかのためになるなら。という気持ちで。
正直、そこまで深く考えてはなかった。
ドナー登録して、
型が合う患者さんが見つかった、という通知があってからちゃんと考えればいいと思っていたし、そもそも、その通知も数年、数十年連絡が来ない人もいると聞いていた。
きっとこういうのは忘れた頃に届くのだろうなと思って登録したのが1年前。
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数ヶ月前に知らない番号からショートメッセージが届いていた。
【日本骨髄バンクからのお知らせ】
あなたとある患者さんのHLA型が一致し
ドナー候補者に選ばれました。
本当に忘れた頃にやってきた。
もしもあるとしても数年先かな。と思って登録したので、
こんな早くに連絡がくると思っていなかった。
そんなことよりも、一瞬頭が真っ白になった。
なんでこのタイミングなんだろう。と、だれに矛先を当てたらいいのかわからない怒りの気持ちと、自分がどうしたらいいのかわからない嘆きな気持ちと、患者さんはどうなるんだろうという悲しみの気持ちで、ぐちゃぐちゃになっていた。
なぜなら、その通知がきたときは「THE 自粛ムード」
基本的に外に出るな。不特定多数の出入りする場所には行かない。三密を守る。
会社内でもリモートが推奨され、オフィスの人数も極力少なくしよう。コロナ対策のために。と動いていたとき。
そんななかで、検査のために病院に何度か行き、もしもそれもうまくいって自分が提供するとなれば、一週間病院に入院しなければならない。
もしも、それがうまくいったとしても、その状況で会社に復帰して、知らぬ間にだれかに感染させてしまったら、、、、
人生で上位に入るほど強く思った。
なんでこのタイミングなんだろう。
わたし自身も、わたしの身の回りの生活も人も守るのが第一。
だけど、もしも、わたしがここで手をあげなかったら、その患者さんはどうなるんだろう。と考えると、本当に苦しかった。
(実際は、候補者が何人かいて、その中から一番あった人が選抜されるようなので、わたしが辞退しても、他の候補者がいて、その人が提供をしてくれればいいのだけれど。)
自分のいまの状況を忘れて、その患者さんのことや、一人の命について考えたら涙が出てきた。
その人はどれぐらい待っていたのだろう。
どれぐらいその日を待ちわびていたのだろう。
一致している人が見つかったことは知らされているのか。
もしも、それで断られたと知ったら、どんな気持ちなのだろう。
もしも、わたし以外に一致する人がいなかったら
その人の命は早くに終わってしまうのか。。。
答えは既に出していたけれど
そんなことを考えたら胸は苦しくなるばかりだった。
でも、生きていたら「仕方ない」で済ませなければならないこともある。
今回のことは仕方がない。
わたしにとっても、わたしの周りの人にとってもリスクしかなかった。
そんなことから、今回のドナーは見送ることにした。
断りの電話を骨髄バンクの人にしたら
「まあ、いまの時期は仕方ないですよね。。。」
と、意外とあっさりな受け答えをしてくれた。
本当に力になれず、申し分ない気持ちでいっぱいだった。
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あの通知から数ヶ月たって、もう昔のことのように忘れている。
また忘れたころにくるのだろうか。
次は前向きな選択ができるタイミングでお願いします!神様!
そして、だれかの命のためにも、毎日健康で楽しく生きていこう!
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