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興味を解いてあげる作業 中

昨日の続きを書こうと思う。

昨日僕は「羊の人類史」という本を読んでいた。
そこで学んだ事は「農夫たちが羊毛の剪毛を行ってきた背景」についてだ。
一般的には「羊は皆羊毛を脱ぎ捨てる事が出来ないから人間が素材の恵みと引き換えに剪毛を行う」と思われているかもしれないが
実は「自然に自身の毛を"脱ぎ捨てる"野生の羊もまとめてコントロールする為に人間は剪毛を行ってきた」という歴史背景があるのだ。

日常生活にはない刺激がこのような本からは得る事が出来る。しかしこのように"専門的な"知識を学べる本から得られるのは意外と他にもあるのだ。

では具体的に何を与えてくれるのか?
それは、「自分の興味を細かく解いてくれるきっかけ」だ。

昨日僕はこの本で「羊の剪毛」の歴史背景を学んでいた。
当然だが「剪毛」の作業には「ハサミ」が必要である。
その為、「羊の剪毛」についての章を読んでいると徐々に読んでいるページの中に「ハサミ」というワードも出て来るようになる。
さらに読み進めていくと、いつの間にか「羊の剪毛」の際に用いる「ハサミ」の歴史や文化についても説明してくれていたのだ。

その中で紹介されていたおもしろい「ハサミ」の文化的タブーを1つ紹介しよう。
「ハサミをプレゼントする」という行為は
「送り手が受け手友情を断ち切りたいという意志の象徴」であるという。
仮に誰かにハサミをプレゼントされてしまった場合には
受け手はトークンやコインを「支払って」
そのハサミを買わないと呪いが解けないと言われるほど「ハサミ」が人々に与える意味は深いようだ。

そんなタブーの存在自体僕は知らなかったので驚いた。

このような知識を得た僕は
文中に何気に書かれている専門用語や表現に対してさらに興味を解していった。
おかげで1章読むのに1時間半という時間がかかった。

でもまさか
「羊の剪毛」から「ハサミの文化的タブー」、さらには
「敷居が高い」という言葉の元々の意義を
知る事になるとは。

詳しくはまた明日書きたいと思う。


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