髙木絵美さんへ

――まるで、春の野原に来たみたい。

画面越しに、絵美さんとお会いした瞬間、そう思ったんです。

グリーンのお洋服が、とてもよくお似合いで。
耳に揺れるピアスは、お花畑のように、可愛らしくカラフルで。
絵美さんの笑顔と合わさると、雨上がりの綺麗な虹みたいでした。

絵美さんは、私の話すことを、ひとつひとつ丁寧に、受け止めてくださいます。

それはきっと、人生のひとつひとつの出来事に、真摯に向き合って生きてきた、
絵美さんの姿勢そのもの。

「最近は、自分の内側に目を向けるようにしています」
絵美さんは、そうおっしゃっていました。

「正解かどうか、わからないことは、
どうなったらいい? って、自分にききます。
外側と、私とは、別だから」

周りの人に対しても、しっかりと見つめて、向き合って。
私には想像もできないぐらい、大変だったことや、苦しかったことも、
たくさんあったんじゃないかなあ。

その上で、自身の内側を見る、と決めた絵美さんだからこそ、
彼女の目が映し出す世界は、やさしさに満ちているのではないかと思うのです。

お子さんのお話を聴かせてくださったときも、そう。
「大人になったときに、どうなってほしいかな、って」
親として、人間として、深い愛情のこもった瞳が、日だまりのように穏やかで。

人のことも、ご自身のことも、大切にしようとしている絵美さんから、
生まれてくるあたたかさを、胸いっぱいに感じて。
私の心は、すっかり春模様になりました。

こんなふうに、人にも自分にも、ぬくもりを贈れるようになりたいなあ。
そして、
「いつか雨は上がるんだよ」
って、微笑むように生きたいなあ。

絵美さんと過ごした時間は、かけがえのないあたたかさを、
私にいつまでも残してくれています。

☆絵美さんから心に虹をかけてもらった、中川希美より☆

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