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寒い季節にもぴったり!癒しの酒「自家製ミントサワー」のつくり方
2024年、わたしがハマったお酒「ミントサワー」。最近クラフトサワーを提供するお店は増えたけど、出しているところは意外とない気がする。そのありそうでない感じと爽やかな風味に、惹かれた。
酒狂のみなさまはもちろん、夜寝る前に一杯のお酒とともにゆっくり自分の時間を楽しみたい!という人にもおすすめです。
※ この記事はnoteのみんな Advent Calendar 2024の9日目の記事です。
ミントサワーとの出会い
きっかけは、note社の敏腕UXリサーチャー・仙田くん。オフィスに出社したある日、「ぼく自家製のカルダモン焼酎もってきたんですよ!あとで、サワーにして飲みましょう!」とにこやかに宣ってきた。
彼がなんでカルダモン焼酎を持ってきたのか、なぜつくったのか…。本当はここらへんのエピソードをもっと豊かに書けるといいんだが、時が経ちすぎて経緯をすべて忘れてしまった(ごめんね、仙田くん)。
カルダモンの華やかな風味とサッパリとした口当たり。控えめにいって、美味しすぎないか。しかも焼酎にカルダモンを入れて寝かせるだけでOKだと?
黙っていたら365日ビールを飲みつづけてしまうビール好きのわたし。でも、そろそろ糖質を気にしたくなるお年ごろ。ハイボールはちょっと違うんだよな…と思っていたところに現れた、自家製サワー。なるほど、これはわたしが求めていたやつだ!!
そこからカルダモンはもちろん、狂ったようにいろんな素材を焼酎にぶち込んでいった。次はなんの素材を入れよっかな〜と考えていたとき、玄関で足元を見て思った。「つぎはお前だ」
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いろいろ試したなかで、実山椒は安定に美味しかった。ちなみに変わりダネでシナモンを漬けてみたけど、あれは多分やめた方がいい。
※ちゃんと終業後に飲んでいます。関係各位、安心してください。
自家製ミントサワーの素のつくりかた
材料
・ミント:適量(葉のみ/今回はペパーミントを使用)
・キンミヤ焼酎:720ml(甲類焼酎ならなんでもOK)
・デキャンタ:1瓶
まずはミントを収穫…ではなく、普通にスーパーで買って大丈夫。いまだと季節柄、店頭にないというケースもありそうなので、その場合はネット通販を。ざっとみた感じ、楽天市場や食べチョクなどで購入できそうでした。
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摘んだ(買った)あとは、きちんと洗いましょう。
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キッチンペーパーで水気をポンポンと拭きとる。そして、ここが意外と重要なポイント。ミントを葉っぱと茎に分解。茎も入れてしまうとエグ味や苦味が焼酎に移ってしまうので、ぜひここは面倒くさがらずに。
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分解したミントをデキャンタに入れ、そこに焼酎を注ぐ。
余談だが、仕事上インタビュー写真の撮影など画づくりに関わる機会も多い。「机にあるもの全部どかして!」「配線は全部隠して!」など、事業部のみなさんに日々お伝えしている。ところがどっこい、なんだね?この写真。登場人物の8割は、材料と無関係。プライベートと仕事の切り替えが上手!ということでご勘弁願いたい。
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そうこうしているうちに?素が完成。このまま寝かせます。
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ベストな飲みごろ
かんたんに出来たけど、「いつまで寝かせればいいの?」「ベストなのはいつ?」と聞かれる予感がしたので、一応検証。
結論、2日(長くても3日)が個人的にはベスト。このタイミングが、ミントのフレッシュで爽やかな味わいを、純粋に楽しめる気がする。4日目になると若干苦味が出てすこしピュア感は損なわれるかもな、と。ただ、そちらが好みの方もいると思うので、ご自身のタイミングで取り出してくださいね。(どっちやねん)
あと今回の検証後に気づいたけど、こういうお茶のパックに入れるのがいちばん取り出しやすそう。もしこのnoteを読んで試す方がいたら、ぜひやってみてほしい。
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素と炭酸をお好みの量で割って、ミントサワーのできあがり。
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「おうちで自家製サワーつくるわたし、めっちゃ丁寧な暮らししてない?」と調子に乗り、夕方のすこし涼しくなった風を浴びながらベランダでミントサワーを楽しんでいたら、近くの藪からでてきた蚊に死ぬほど刺される事案が発生。
みなさんは、むやみに風情などは感じようとせず、おとなしくお家で飲むことを推奨する。
冬はリラックスタイムのお供に
”ミント=爽やか=夏”と思った方、甘いです。寒くなってきたこの時期、ミント焼酎のお湯わりがめちゃくちゃいいんです。グラスに顔を近づけたとき、心地よい香りがふわっと顔を覆うような感覚…。ヒーリング効果、高いです。
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とくに夜、好きな映画やドラマを見ながら楽しむミントのお湯わりは、最高の癒し。ついでに、最近見たおすすめのドラマをご紹介。
Netflixオリジナルの『Mr.プランクトン』。死を間近にした主人公の男が、人生で一番愛した元彼女(現婚約者あり)をさらって、自分の"本当の父親"を探す旅にでるヒューマンロードムービー。
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あらすじだけ聞くと荒唐無稽なんだけど、登場人物の温かさ、コミカルとシリアスの緩急、家族・恋愛・友情の描きかたのバランス…どれをとっても最高で、終始泣きっぱなしだった。各話の最初に登場するタイトル演出も本当に秀逸なので、そこにもぜひ注目してほしい。
食わず嫌いで敬遠していたホラー映画も、最近よく見てる。いまさら見た『ミッドサマー』の考察記事がよすぎて、アハ体験をしまくった。
創作=世界を自分用に少しずつ変えられる
息を吐くように脱線しまくったので、ここはひとつ真面目に。わたしの好きな言葉を紹介したい。
note株式会社は創作する人 を応援するための会社として、2011年末に生まれました。 創作というと、絵を描いたり、作曲をしたり、文章を書いたり、そんなことを想像するかもしれ ません。しかしそれだけではなく、日常の生活でひと工夫した料理を作ったり、ガーデニングをしたり、日曜大工をすることも立派な創作です。
あらゆる人にとって、この世界は自分用にはできていません。 その世界を自分用に少しずつ変えること。それによって少しだけ自由になること。
それが、創作をすることの価値だと、私たちは考えています。 だれもが創作をはじめて、続けられるようにするために、次のチャレンジをはじめます。
note社の上場時に寄せた、CEO・加藤さんのメッセージ。特に、後半部分が個人的にお気に入り。この言葉を聞いたとき、うちの母とのエピソードが頭に浮かんだ。
ーー思い返せば、自分用にできていないことを感じる出来事の連続だった。
洋服に関しては、特にそう。中学生か高校生の頃、その当時流行ったマキシ丈のワンピースが欲しかったわたし(144cm)。いくつもお店をまわったけど、当然合うものがない。ありえないほど裾を引きずる。分かってはいたけど、自分が世間の"スタンダード"にあってなさすぎる事実を何度も突きつけられて、なんだか地味に悲しかった。
おうちに帰って、メソメソしながらその話を母にしたところ「あんた、バカねぇ〜〜!無いならつくればいいじゃないのよ」とバッサリ。さっそく次の日、わたしを連れて日暮里の問屋街に。
こうしてお気に入りの生地でジャストな丈の、この世に一着しかない"自分用"のワンピースが爆誕した。試作品を着たわたしを見た母の一言。
「大体のことは、自分の創意工夫でなんとかなるのよ」
自分が直接つくったわけではないけど、間違いなく「創作で自分をすこし自由になった」出来事だったと思う。自分がnoteで働いているは必然なのかもな、と入社4年目にしてようやく気付いたところだった(遅)。
"創作"というと大層なものを想像する人が多いかもしれないけど、日々のちょっとした工夫だって立派な創作。仕事もプライベートも含め、創作を通して自分にフィットする人生をつくっていきたいなと、サワーを仕込みながら改めて感じていた今日この頃だった。
今度はラム酒に漬けたミント焼酎をつくってみようかな。