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モーリー・ロバートソンさんのRoxanneの逸話によってMax MSPへの興味がMAXになった話

こんにちは、今日も各所で音楽を配信しているMinimal Orderです。

ことの発端

ふと、「Ableton Liveはよく触るのに、ついてくるもう一つのソフト(Max MSP)は学生の頃以来触ってないな〜」などと思いたち、YouTubeで動画を検索していました。

すると、出るわ出るわ解説動画!中でも特に目を引いたのが、一時間を超えるレクチャー動画を上げている東京藝術大学の本気度。

なんとMaxだけのために10個も動画を上げているではないですか。

その気にさせてくれた動画

さらに驚いたのは、テレビにもよく出演してされているモーリー・ロバートソンさんの参加!
そもそも音楽にとても造詣が深く、長らく音楽活動を続けられていたのですね、、恐れ入ります。(ニュースにエッジーなコメントをする気さくなおじさんという知識しかありませんでした、ごめんなさい。思いっきり肩書きにミュージシャンって書いてはる!)

そして、私にMaxを身につけることの意義を深く理解させてくれたのがこちらの動画、冒頭のモーリーさんによる3-4分間の自己紹介&Max紹介です。

以下のような要旨の発言が該当箇所(5分40秒頃から)

・40年以上前、パンクバンドThe Policeのデビューアルバムに”ロクサーヌ”という曲があった。私を含め、当時の高校生バンドはこぞってコピーをしようとした
・しかし、なぜかロック雑誌に載るようなタブ譜のでは上手くコピーできない
・歳を重ね私は現代音楽の方へと移行してしまい、再現できなかった曲という認識でとまっていた

・去年コロナでずっとステイホームだったので、久しぶりにロクサーヌについて調べてみた
・すると、ギタリストのアンディー・サマーズが実はジャズコードをふんだんに使っていたことがわかった。しかもパンクっぽく上の3弦だけ使うというやりかたで!
・要は、クラッシュやピストルズよりも10歳程度上のいい大人が、パンクの3コードしかわからないような若者に混ざってジャズコードの定石を使ってポップスをやっていたのだ
みんなと同じふりをして高度なことをやった結果、結局一番印象に残るという、商業的にあざといことをやっていた

・Maxを使いこなすことで、同じことが起きる
・今、ストリートの音楽はデジタルになっている。ネットではスクリレックスなど新しいアーティストをDAW画面で完コピする動画が話題になるが、
・そんなとき、Maxを知っていると「単純でパラメーターが少ないな」と思える
・わざわざミュージシャンがMaxというプログラミング言語を学ぶ意義は、隠し味が出せる、引き出しが増えるから(ポリスがクラッシュなどの前座をしていた時にニヤリとした感覚がわかりますよ)

/出典 Max Summer School 2021 プレトークより

すなわち「コンピューターミュージックの視座がちょっと高くなるよ」、ということですね。
レクチャーにも登場していたThe PoliceのRoxanneはこちら

今後もチェックしてみたいこと

動画として同チャンネルに上がっているかは分かりませんが、
・鳥のさえずりを「作曲」する
・MIDIによるランダム音律と五度圏のプログラミング
といったレクチャーも実施済みのようなので、ネットの大海の中から記録を探してみたいです

出典

cover Photo by Amanda Steggell on flickr


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