乙女のご来店

日々　1000人以上のお客様が   
来店する私の職場

お客様ももちろん　千差万別
本日最強のお客様　ご来店～　  

最強「あの～すいません」
私「はい　いらっしゃいませ」

最強「アイライナーありますか？」
私「こちらのコーナーになります」

最強「青色のアイライナーありますか？」
私「あー青は置いてないですね
　　申し訳ございません」　

一礼して　とっとと去ろうとする私　
（だって今 繁忙期で
　めちゃくちゃ忙しんだモン）


最強「あの、実は・・

　　　私６１歳なんだけど
　　　初めて　化粧しようと思って」

と　なぜか私の背中に 
突然のカミングアウト

化粧初デビューに　内心驚きつつ
振り向きざま笑顔で　鉄板回答　

私「えっ！　そ、そうなんですか？　
　　６１？  全然(強調）見えないです」


実際　白髪もなくつやつやした黒髪　
日焼けした顔も血色良く ふくよかで
南国の島人の　ほのぼのとした感じ　 

有名人に例えると・・・

６１歳の　

ペコちゃん

でも　化粧初デビューで　
青色のアイライナーって・・
これから　寒々しい冬になるのに・・
まぁ個人の自由なので

私「薬局に行かれたら　　　
　　置いてると思いますよ」

ペコ「そう・・？　私

　　　何色が　似合うと思う？」 

・・・

それは知らん・・

でも仕事なので
私「そ、そうですね　
　　紫とか　似合われると思いますよ」

その根拠はなぜかペコちゃん
青色のアイシャドーだけ
うっすらしてた

寒色系が好みなのねと　
そう言ってみた　
（私って気遣い上手　余裕余裕♪）

ペコちゃんも　私の視線に気づき
ペコ「あ、このまぶたの色？
　　　これ

色鉛筆の芯

削ってすり潰して　塗ったの

　:*:・(￣∀￣)・:*: 　似合う？」



・・・え？





∑(ﾟДﾟ)え～～～

芯～！？　
芯！？

色鉛筆の粉　塗って来てんの！？
（注：心の中の叫びでも声は　
　　　　　　　完全裏返ってる私）


ありえへん展開に　笑顔はどっかに　
すっ飛んで　
その後のペコちゃんとの会話

覚えてない・・　


ただただ　ペコちゃんのまぶたを　
ずっと　ガン見してた私

でも　皮膚にめっちゃ叩きつけな
どう考えても　色鉛筆の粉つかんやろ？

確実

かゆなるで・・


その後　
足取り軽く 青いアイライナーを買いに　
薬局目指し 去って行く後姿
ルンルン♫


そんな　ペコちゃんが
最後に残した　一言
「私　

　綺麗になりたいねん 」

何が　
あったんや～～　お～い　　

もしや

恋？

き、気になる～💦

注: 11年前のブログの再録です