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「自宅で寝袋」を考える

フローリングに寝袋で、冬の夜がしのげるか検証中なわけですが、
寒さ対策という観点だけについていうと、無問題。

実は今回、生まれて初めて寝袋で寝たのですが、寝袋ってすごくあったかいんですね。寝袋だけでは寒いという人は、背中(敷き物)部分の設定があまいんではないでしょうか。

就寝中は、体が接触している面から熱が取られます。部屋が広ければ広いほど、熱は床をつたって逃げていきます。

分厚いマットレスなど敷かなくても、キャンピングマットの下に、体の幅の板を1枚置くだけで体感温度はかなり上がります。木材は断熱性が高いですから。(これとて、分厚い方が保温性が高まりますが)

ちなみに、私は寝室では暖房はつけません。これは母の教えを今だに守っています。この実験中も、ヒーターは一度もつけていません。
ただ、湯たんぽは使っています。

クィーンズ・サイズのベッドで寝ていた頃は、湯たんぽを抱いて布団に入ってもしばらく寒く、広いベッドにも関わらず、中で小さく縮こまっていたものですが、寝袋はすぐ温まります。

学生時代、山岳部に在籍していた友人のサバイバルな部活動の様子を、さんざん冗談のネタにしていたことを、この場を借りてお詫びしたいと思います。 

押入れがないと雑然とする

ただし、寝具というのは、就寝時だけでなく、起床時の扱いの両面から考える必要があります。

まず、起床時についてですが、
冬場は、床と体温の温度差で結露するので、敷きっぱなしはカビのもとです。まぁ、これは年中通して要注意ですが。

押入れがあれば、朝起きたら、寝袋は残っている体温をしばらく冷ましたあとで、押入れの上段にしまうところですが、うちの寝室には押入れがありません。

なので、寝袋は広げて物干しラックにかけています。そこそこスペースがある寝室なので、これでよしとします。夏場は掛け布団をそうしていたので、干すものが変わっただけです。

寝袋はこれでいいとして、他のアイテムをどうするか。

寝室にある唯一の家具は低いチェストで、冬の間はこの上が掛け布団の特等席になりそうです。

キャンピングマットは、夏場はチェストの上に置いてましたが、冬場は掛け布団に席を譲るので、床にたてて乾かします。ここ10日間の検証結果では、キャンピングマットの上面が一番結露します。

べニア合板はZ字型に折りたたんで(前記事の写真みたいに)床に立てて置いています。想像がつくかと思いますが、こうしてみると起床時の寝室は果てしなく雑然とします。

先月までの、あのすっきり感はどこへやら、です。
写真を撮る気にもなりません。これはちょっと問題です。

その他に考慮すべき事項

寝袋は、夏のあいだはコンパクトに収納しておける、という利点があります。

ただ、下になにか敷くとはいえ、床に近いところで寝るわけですから、ホコリ対策は必須です。私は、毎日夕食後に、クィックル・ワイパーを全室かけます。

あと、所帯持ち、ましてやお子さんがいる家庭は、自宅で寝袋はおすすめしません。子供には、思う存分寝返りがうてるようにしてあげましょう。

私の場合はひとりですし、この検証とて、興味本位のお遊びというか、半分道楽みたいなもんですけど、家族そろって自宅で寝袋生活とか殺伐としすぎます(そんなことをする家族はまれでしょうが)。場合によっては、冬場の寝具の数や手入れがむしろ増えかねません。

肝心の防寒についていうと、上記の通り、板が1枚あるかないかで大違いです。夏の間つかわないなら、板はたたんで狭い隙間にしまっておけます。

でも、大判のべニア合板は、けっこう重いです。それこそ、三つ折りにできるようにしておかないと、扱いづらいと思います。ヘタをすると、カドをぶつけて床を傷めかねません。

では、なぜあえて木の板を敷き、マットレスは却下なのか。
これについては後日書きます。(いつまで続くんでしょうか)