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自己執着が強いと真のゴールを見失う

久しぶりに、ブログ・ランキングの「ミニマリスト」カテゴリ―をのぞいてみました。並んでいるタイトル群に目を通しただけですが。(投稿も読めよ)

なんだか、デジャヴュ(既視感)満載です。
相変わらずというか、似たような内容の繰り返しというか。

それはいいんですよ。そもそも個人のブログなんて、好きなことを書く場です。

また、読者のほうでもマイ・ブームみたいなものがあり、シンプルな生活スタイルを自分なりにいったん確立したら、いわゆるミニマリストのブログなんて見る必要はなくなるので、ミニマリスト情報からは順次「卒業」していくでしょう。

その一方で、いつまでたっても一向にミニマル化が進まない人や、新たに「ミニマリストになりたい!」という人も随時でてくるので、そういう人達のためには、二番煎じの使い回し情報であっても、誰かの役に立つのかもしれません。

ただ、気になるのは、なんとなく「自己執着」が強い人が多いのかな?という点です。

自己執着:自分のことばかり考えていないか

「自己執着」とは、自分の感情、自分の幸せ、自分の向上、自分の満足、自分(と自分の家族)の生活、など、自分に直接関係あるものに興味が集中している状態です。

英語では self-obsession と呼ばれる心理状態で、ナルシシズムの一種、自己愛性パーソナリティ障害の一症状でもあります。

自己執着が強いと、自分の「気分」がいいかどうか、自分の生活に支障があるかどうか(ない場合は無視する)など、「自分さえ良ければよい」という、自己中心的で近視眼的な考え方に陥る恐れがあります。

自己執着が強い人は、往々にして社会問題や世事に疎く、大局的に考えることができません。(米大統領のトランプ氏にこの傾向が強いといわれています)

要するに、自分という狭い範囲だけで物事をとらえがちで、すべてが「自分基準」なわけです。

たとえ一般人であっても、国際的な視野が個人レベルでも必要とされている現代にあって、そんなことでは困ります。

もちろん、他人の意見に翻弄されない、しっかりした自己を確立することは大切です。ですがそれは、世の中の出来事や異なる立場にある人を無視していいということではありません。

むしろ逆に、自己確立とは、視野を広く持ち、異なる考え方や批判にも耳を傾ける内面的な強さを持つことによって得られます。

自己啓発やセルフ・エスティームも結構ですが、そういうことは自己満足で終わらせず、それを通して、人や社会にどう貢献できるのか、長期的かつ多面的に考える必要があります。

でないと、人生の真のゴールを見失いかねません。