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サバティカル休暇が終わる

当ブログは、だいたい一日おきに記事を更新してきました。

けっこう長文の記事が多く、裏付けが必要なものについてはそれなりにソースをチェックしてから書いているので、30分や小一時間で書けるわけではありません。

ところで、前回書きましたが、私の本来の仕事は、イギリスの大学で講義をしつつ、学術研究をして論文を発表することです。(それ以外にも、これらに関わる業務がなんやかやとあります)

学術研究というのは、ある意味、終りのない作業です。それぞれの論文は、学術誌にめでたく受理・掲載されれば一応は完結しますが、これがハンパなく時間がかかります。

そして、読んだり書いたり調べたり、という研究作業(それもぜんぶ英語で)は、学界を去らない限り、延々と続きます。

で、なんで急にこんな話をするかと言うとですね、こういう環境にありながら、研究者が仕事に直接関係のないブログで、週に何度も長文記事を更新するなぞ、はっきり言って、ありえない。

じゃあ、なんでこの半年ほどの間それができたかというと、実は私は昨年の初夏から、半年間サバティカル休暇をもらっていたからです。

サバティカル休暇とは

サバティカル休暇とは、大学が一定期間ごとに学者に与える有給休暇です。これは教員のみが対象で、職員にはありません。

休暇と言っても、講義の割り当て(教える仕事)が免除されるだけで、サバティカル休暇中は研究に専念することが前提です。

最近では、休暇の目的を明確にするために、「研究休暇」(Study leave) と呼ばれることが多いようです。

大学によっては(とくに、教育が中心の大学は)、サバティカル休暇の制度自体がないところもあるらしいです(日本の大学の状況は知りません)。

一方、イギリスの研究大学 (Research university) では、サバティカル休暇制度は整ってはいるものの、誰でも取得できるというわけではなく、学部内で審査があったりします。なにせ能力主義の国ですから、この辺は日本よりも厳しいです。

それまでの数年間の功績が吟味され、そこでオッケーが出たらサバティカル休暇がもらえます。それを今回、私がもらえたのは、ある意味、幸運であったと思っています。

イギリスの大学では、後期授業は1月末に始まります。なので、今回の私のサバティカル休暇もついに終わりです。まだ2週間ほどあるとは言え、そろそろ後期授業の準備を始めなくてはなりません。

そうでなくとも、研究作業はノンストップでどこまでもいつまでも果てしなく続くわけですから、そろそろ本業に専念しないといけません。

じゃあ今までは専念していなかったのか?、というツッコミはスルーします。(都合のいい耳 🎧)

更新頻度より「書きたいこと、書くべきこと」を優先したい

職業人である以上、仕事が最優先ですし、やる以上は全力投球が基本です。

というわけで、当然のことながら、今後ブログ記事の更新頻度は落ちるでしょう。

現時点で、とりあえず書きたかったことは書けたので、自分なりに満足しています。正直なところ、日本語を書くのがちょっとしんどくなってきたというのもあります。

とはいえ、日本語でブログを書くのは気分転換にもなるので、なんとか地道に続けたいとは思っています。

できれば、少なくとも月に1-2回の記事更新が目標ですが、ぱったり止まってある日またセキを切ったように書き出すかもしれません。あるいは、時事関連だとすぐ書いた方がいいでしょうから、都合上、短い記事がふえるかもしれません。でも、上記のような理由です。横着かましているわけではありません。

仕事ではそれなりにストレスも多いですが、私生活においては、「ミニマルライフ」と当ブログのタイトルに銘打っている通り、捨てるべき物は既になく(生ゴミをのぞく)、買う必要のある物も特にない(食料・日用品をのぞく)、いたって安定した快適な暮らしです。

なので、今後は時事ニュースや仕事関連の記事が増えそうです。日本でブームとなっているミニマリズムとはあんまり関係なさそうなので、ブログ・ランキングのバナーを外すかも知れません(←外しました)。その節には、ブログ・ランキング経由で当ブログへ来て下さっていた方はググって探して頂けると幸いです。

アクセスねらいで突如、「○着で着回しコーディネート♪」とか、「無印・100均のおススメはこれ!」などという愚にもつかない記事を書きだしたら、「それはお前が今まで書いてきたことと一貫しないだろうが」、という教育的指導のメッセージを送っていただいて結構です。ただちに軌道修正したいと思います。

まぁ先ずそんな記事は書かないでしょうが。

更新が減るだろうなぁという以外、別にこれと言って大した変化が起きるわけでもなく、ひとさまに何ら影響がでるわけではないですが、ひとつの節目ではあります。

当ブログを一度でも訪問して下さった読者の方々には、この場を借りて改めてお礼申し上げます。ありがとうございます。