明治うまれの児童作家さんのはなし
月こそ心よ、花こそ心よ
*今日のお客さまは児童文学作家ひろゆきさんです。ようこそおいでくださいました!
🔹古い新聞の記事からわたしを見つけてくださり、本当にありがとうございます。わたしが児童作家として最初に出した本はですね…あのいまわしい戦時下の人々の暮らしを、できるだけ明るく描いたものだったのです。多くの子どもたちに読まれました。わたしは現在は81歳ですが、これからも不戦・平和の心をはぐくむような児童文学作品を書いていきたいと思っています。
*ひろゆきさんは、昭和43年の春から、海上保安庁の灯台補給船に乗せてもらって航海していたそうですね。
🔹そうなのです。1年がかりで日本を一周するという船旅をしたことがあります。わたしの仕事は、児童文学を書くことでしたから、船の中でも仕事がしたいと思ったいたんですね。そのことを友人に話したら、少年雑誌を紹介してくれました。
岬の灯台を歴訪する旅は、もうピクニックをしているようで楽しくって…おかげで原稿も順調でした。私は生来、頑固者で通っていましたからね…それでも、美しい花を見たときに、自分が花か、花が自分かと感じることがあります。自分の我執が強い時は、決してそのようなことはありませんが…
ラジオから流れてきた話に、他イクツさんは大きくうなずきました。
「確かに…そのとおりかもしれない…宇宙森羅万象の声を船の中で聞いていたんだからなぁ…楽しいだろうなぁ…」
*ところで…日本語の「耳(みみ)」は、身体の中の「身身(みみ)」、また、「実実(みみ)」に通じるとも言われているそうですね~
🔹そのとおりです。 宇宙の万物が声をあげ、言葉を発しているのですよ。聴こえますかねぇ…この音楽も同じように、宇宙万物に共鳴した声なのです。
* 心が大きく変わっていくような気持ちになります。ありがとうございました。
今日のお客さまは、明治41年生まれで今年81歳になられた児童文学作家ひろゆきさんでした。では…また、いつか…。
ジャージバー探偵事務所、自バッタがお送りしましたーーーーーー。
(終わり)