春休みとコロ休みの話②
思い立ったのでさっそく第2弾。
なんとなく国中のムードが自粛な感じになりはじめた3月の中頃。久しぶりによくラジオを聞くようになった。とくにオールナイトニッポン0。初めはCreepy Nutsのオールナイトニッポン0を聞いていた。聞き進めていくと気になってくるのが他のパーソナリティ。特に水曜日の佐久間宣行さん。まずは聞いてみようということで聞いてみると、会社員なのにフリートークがずば抜けて面白い。トーク力が高すぎる。かくして影響を受けやすい人間は、佐久間宣行という人間、そしてテレビプロデューサーという職業に興味を持った。
夜中まで佐久間さんのインタビュー記事やラジオ、YouTubeの動画などを見尽くしたあと、昼過ぎに目が覚めた。
話は逸れるが、マシライスが好きだ。知らない人は調べて欲しいが、簡単な話がガパオのようなもの。久しぶりに食べたくなり、着替えて神保町へと向かったのだ。
(マシライス食べに行ったのにもう終わってた。仕方なく食べたラーメン)
とまあマシライスは食べられなかったのだが、とにもかくにも満腹になった。そしてふと思い立つ、『佐久間さんの本を買おう!』
しかし佐久間宣行さんの著書『できないことはやりません』はもう既に書店には並んでいなかった。東京近辺、特に東部に住んでいる人ならなんとなく分かってもらえそうな感覚なのだが、神保町の三省堂書店にない本はまず実店舗では買えない(と、思っている)。近辺の古書店も回ったがどこにもなかった。ということで、マシライスにせよ佐久間さんの著書にせよ、あと少し早ければ、、、という謎の感情が去来する中、その日は3冊の本を買って帰ったのだ。ここからが本題。その3冊を紹介していく。
僕の人生には事件が起きない 岩井勇気
みんな知ってるハライチ岩井さんの初エッセイ集。ラジオのフリートークをよく聞いていたので、この人の書く文章は確実に面白いだろうと思って買った。
案の定面白い。内容としてはラジオのフリートークで喋っていたこととほぼ同じなのだが、語り口や視点、切り口が全然変わっている。そして何よりもこの1冊を通してのテーマ、人生には事件が起きないということである。これは普段から思っていることだし、きっと誰もが心のどこかで思っているはずだ。ネタバレしたくないので内容については触れないが、活字リハビリにもいい本だと思うので、見かけたら読んでみてほしい。ついでにラジオも聴くといいと思う。
たくらむ技術 加地倫三
悪意とこだわりの演出術 藤井健太郎
この2冊はまとめて。日本を代表するテレビプロデューサー2人である。
とはいえこの2冊はあまり万人に読んで欲しいというような本でもない。テレビ業界に興味があるなら読んだ方がいい。それぞれの生い立ちからいままでの仕事までがわかりやすく書いてある。ますますテレビ業界に憧れるのだった。
興味がある人はぜひこの3冊、読んでみてほしい。たまにブックオフとかにもあると思う。
そして緊急事態宣言が出て以降、いよいよ本格的に自宅待機というような雰囲気になった4月。今日までに映画を5本見た。別に大したことではないと言われてしまえばそれまでなのだが、映画をほぼ見ない自分にしてはとてもめずらしいことなのだ。
思い返せば最後に見た映画は高校2年の頃、『阪急電車〜片道15分の奇跡』という作品だった。これもすごくいい作品なのでまた時間があればもう一度見ようと思うのだが、今回はこの自宅待機中に見た5本を紹介する。映画に詳しいわけでは全くないので、あまり期待しないで欲しい。
マスカレード・ホテル
これは公開前から気になっていた。というのも、キムタク×松たか子×小日向文世という組み合わせ。HEROだ。
映画だけでなくドラマも見ない人間が、確実にいちばん面白いと思っているドラマがHEROである。
そんなこんなで見たこの映画。やはり面白かった。内容の話は出来ないが、特に面白いと思ったのが、『伏線を回収しない』ということだ。イメージ的にこの手のサスペンスは細かな伏線を全て回収して、エンディングへ、というようなものである。しかしこの作品は違う。数々貼られた伏線のうち何本かは、どこにも繋がっていないのだ。言うなればあみだくじ。しかし、だからこそ面白い。
あとやっぱりキムタクはかっこいい。
新聞記者
これもまあ話題だった作品。友人からの勧めで見てみた。
序盤はどうしても主演の韓国人女優の日本語に多少の違和感を感じてしまうが、後半からクライマックス完全に引き込まれていた。
作品のテーマ、内容ともに政治的な恣意を感じようと思えば感じられるのだが、そんなつまらないことを映画の前でいうのは失礼だろう。クライマックスは後味が悪い。いい意味で。あまり明るい気持ちにはなれないが、とてもいい作品だった。
ゴールデンスランバー
これはたしか中学生ぐらいのときに原作を読んだ。少し古さを感じる作品だが、面白い。原作を読んだときは社会派のイメージだったのだが、映画としてはむしろ、人と人の絆やつながりのようなものを感じる。ある意味人間ドラマであるだろう。ラストは泣いてしまった。
マスカレードホテルでも感じたのだが、この作品もやはり、堺雅人×滝藤賢一×香川照之。これまた自分がいいドラマだと思っている半沢直樹のキャストである。いい作品のキャストは繋がっているのだろうか。
帝一の國
これも別の友人に勧められた作品。いわゆるイケメン俳優が主演の映画があまり得意ではないのだが、これはコメディと青春群像劇とファンタジーのごちゃ混ぜというイメージで、映画というよりは長いコントを見ているような感覚で見ることが出来た。そしてヒロイン役の永野芽郁、ひたすらに可愛い。
スタッフロールで永野芽郁が主題歌クリープハイプのイトに合わせてギターを持って踊る。とてつもなく可愛い。あとクリープハイプもすごくいい。
引っ越し大名!
これも友人の勧めで。星野源が主演の時代劇。時代考証とか無粋なことは言わない、というかよく分からないのだが、とても面白かった。なんというか、いい意味で万人受けするストーリー。人間ドラマ的な部分もありながら、勧善懲悪的な痛快な部分もありながら、コメディ的要素もあってとても楽しんで見れる。これも見終わったときには泣いてしまった。
それと主題歌がユニコーン。うまく言えないがこれもピッタリのセレクトだと思った。
さて5作品紹介した。語彙力が無さすぎて薄い紹介になってしまったが、どれも面白いと思うのでぜひ見てほしい。
これを書ききって気づいたが、何かを紹介するのは苦手なので、今後は思ったことをつらつら書き留めておく場所にこのnoteをしようと思う。なので文章の質は上がるが、内容はつまらないと思う人にはつまらないと思うので、どうしようもなく暇なときにでも読んでもらえたらと思う。
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