置かれた場所で咲かない。
ここ数年
なんだか言葉が見つからないことが多々ある。
何て言葉をかけたらいいのかな。
この場にふさわしい言葉はなんだろう。
受けとる側はどう思うだろう?
そんなことを考えていると
唾と一緒に言葉を飲み込んでしまう場面がある。
先日、転職活動の面接があった。
事前にエージェントの面接練習もしていたし、
想定される質問については回答を用意してきた。
一社、雰囲気の違う面接があった。
志望動機については一切聞かれず
私のなんの統一性もない履歴書や職務経歴書をみて
「いろんなことに興味かあるんですね」
一言そういうと
うちの会社ではこんなスタイルで仕事をしているんだけど、どうかな?
と、会社と私がどのくらいマッチングしているのか
確認し始めた。
一時間ほどそんな作業をして面接は終わった。
あまりにも予想外だったので拍子抜けしてしまった。
今までの面接は、
こちらがお願いします。
私はこんな人間です。
こんなことができます。
御社のこういうポジションでやくにたてます。
と自分を最大限にアピールして面接していただく立場だけだったのが、
その時の面接は、私を落とす落とさないではなく、合うか合わないかをちゃんと確かめ合うようで、不思議な感覚だった。
この面接の時、
まさしく、なんと言っていいか分からない
言葉が見つからない場面がいくつもあった。
決して意地悪ではないけど
予想外すぎる話しかけにどう反応するのが正しいのか
頭の中でフル回転しながら考えたけど
結局
『うまく話せなくてすみません。』
と呟いてしまった。
うまく話せなかったにもかかわらず、
この会社に内定をもらうことができた。
よく、置かれた場所で咲きなさい。
という言葉を聞くけど。
私は置かれた場所で枯れてしまった。
だから、こんなに言葉にするのが下手な私が根を下ろして咲くことのできる場所を求めてニートをしていた。
置かれた場所で咲くのではなくて、
一番きれいな花を咲かせられる場所に根を張りたい。