見出し画像

お守り。

昔はよく旅行や、友達と訪れた先で立ち寄った神社、お寺でお守りを買っていたけれど
いつからか買わなくなった。

小学生の頃はランドセルに『交通安全』のお守りをぶら下げていたけれど、
大人になって愛用しているロンシャンのバッグに『交通安全』のお守りをぶら下げてる人はなかなかいないだろう。

買わなくなったきっかけがある。
恋愛の神様で有名な東京大神宮で友人に『お賽銭はらってお願いしてるからお守りは買わないの。』と言われ。

確かに…

と思い、それ以来お守りを買うことを辞めた。
その代わりと言ってはあれだが、年に一度初詣の際に厄除で有名なお寺でお札を貰っている
(5000円)

500円くらいなのにケチくさいと思われるかもしれないけど、その500円でチョコレートと缶コーヒーを買いたい。
布製のお守りがどれほどの幸せを私に運んでくれるかわからないけれど、チョコレートはダイレクトに一瞬の幸せを運んでくれる。

大人になって、
お守りよりも睡眠導入剤の方が私を助けてくれるし、チョコレートやカップ麺はお腹を満たしてくれることに気がついた。

信仰

私にも何かを信じたい気持ちはもちろんある。
信仰するものがあるというのはとても幸せなことだと思う。
我が家は一応仏教ではあるけど、
お寺の娘だった祖母を除いてはお経を唱えられる人はいない。

ここ数年、お葬式に行かない年はない。
殆どが仏教だけれど、見送られる本人にどれほどの信仰があったのかは知らない。

あの世の世界のことは知らないけど。
信仰がなくても、それっぽくあちらの世界へ送られていく。

徳を積む。

という言葉があるけれど、
人生はポイント制ではない。

どんなにポイントを貯めても、
この世ではなんの役割も果たさない。
どれだけ誰かの稀有な存在になれるか。
99人にとってはただの通りすがりの人でも
たった1人の人には特別な誰かになりたい。

だから私は
見ず知らずの神様よりも自分を信じたい。