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「誰かの言葉」に感じた違和感を掘り下げてみたら、過去の自分に出会った。

金曜日の午前9時55分。
何気なくTwitterを覗いてみたら、飛び込んできた言葉がありました。
その言葉を見ると、なんだか心がざわつきます。

今日は、ある言葉に対して自分の中に起きた反応を掘り下げ、じっくり見つめてみたという話を書きました。


「残りの人生の中で、今が一番若い日」

この言葉は、元々は放送作家の永六輔さんの言葉だそうです。
ここ数年、よく見かける言葉で、この言葉そのものは、「そういう考え方もあるよね」「確かにそうだ」と私は思います。

でも最近、「今が一番若い日」という言葉の使われる文脈に、違和感を感じることが増えました。
「今が一番若いんだから、今動かなくってどうするの?」って、人を(もしくは自分を)責めてるように聞こえる時があるんです。

自分のものの見方を人にも強要していないか

私、「正論で、人をグイグイ追い詰めていく人」を見るのが、あんまり好きじゃないんだろうな、と思います。

それは、立派な理由があるわけではありません。どちらかというと、自己嫌悪する感覚に近いです。

というのも、
”正論で、追い詰める”って、
よくよく考えてみたら、過去の自分がやってたことなんです。

参考までに、新卒で入った会社の方から言われた言葉を紹介します。

「なかがみさんのいうことは、正論だよ。でも、正論をぶつければいいってもんじゃない

「会社のここがおかしい!」って思ったことを、ぶつけて、返ってきた言葉がこれです。(会社のやっていることが労基法に反していると感じていて、疑問をぶつけました)

今振り返ると、「私、自分の言いたいことばっかり、言いたいように言ってたなぁ」とか、「正論で相手を責めてただけだったな」と思いますが、当時は会社の方の答えに「え?そう返すの?」ポカーンとしていました。

今となっては、「あの時もうちょっと相手の目線で詳しく話を聞けていたらよかったな」と思ったりします。(当時は全くできてなかった)

ここまで書いてみて思うのが、もしかしたら私は、「SNSに溢れるキツい言葉」を通して、「正論をぶつけていた頃の自分」を連想して、苦い気持ちになっていたのかもしれません。

当時からこれまでを振り返ると、「自分の意見を誰かに押し付けない」(←なんか微妙に言い回しがしっくりきてない)というのは、いつの間にか私の「課題」や「重点テーマ(?)」になっていたように思います。
(※当時は自覚していませんでした。私は後に、アサーティブコミュニケーションやコーチングを学ぶことになります。)

「自分も相手も尊重したコミュニケーション」は、自分にとって大切にしたいこと。

今回のモヤモヤは、私が大切だと思っていることを、改めて気づかせてくれました。


さて、カタカタとキーボードを打っていたら、指先がすっかり冷えてしまいました。会社の先輩に「正しいだけじゃダメなんだよ」と言われたのも、こんなふうに寒い日だった気がします。
先輩のSさん、元気かな。


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