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[GBA:3] オリエンタルブルー青の天外と私。

かつてオリエンタルな世界観で独自の人気を誇っていたRPGが「天外魔境」だ。
この記事では「天外魔境」シリーズの一作、「オリエンタルブルー青の天外」(以下、「青の天外」と呼称)について綴る。
私は「天外魔境」にわかなのでお手柔らかに読んで頂けると大変ありがたい。

天外魔境とは

まずは「天外魔境」について述べたい。

「天外魔境」とはかつてPCエンジンを中心に展開されたRPGである。
第1作の発売は1989年。
CD-ROMを媒体とする世界初のRPGで、「ドラゴンクエストIII」の翌年に音声やアニメーションが入ったRPGが出たというのだからとんでもない。

私と「天外魔境」の出会いはSFCの「天外魔境ZERO」だ。
CD-ROMの過去作と比べれば地味な存在だが、RPGと言えばドラクエFFだった私には非常に印象深い作品となった。
しかし、その後の新作(「第四の黙示録」「3」)に触れることはなく、今に至っている。

オリエンタルブルー 青の天外とは

ようやく本題だ。
「青の天外」は「天外魔境」シリーズの一作。発売は2003年10月24日だ。

「青の天外」の魅力はその世界観にある。
「青の天外」の舞台は広範囲のアジアがモチーフだ。日本や中国はもちろん、モンゴル、東南アジア、果ては中東まで含まれる。東洋と言った方が正しいだろうか?
過去作のモチーフは日本だけ(※)なので、更なる世界の広がりを感じることができるだろう。

続編の構想もあったようだが、売上不振で開発されることはなかった。
「青の天外」はGBAでは貴重な良作RPGなので、打ち切りが残念でならない。

(※)「第四の黙示録」のみアメリカがモチーフになっているが、例外とした

自由な旅という個性

そして「青の天外」のもう一つの魅力が、当時としては珍しいフリーシナリオシステムを採用しているところだろう。
まぁ、実際には昨今のオープンワールドRPGのような自由度はなく、

  • 冒頭から行ける範囲が広い

  • 中盤以降のシナリオクリア順が自由

  • 全体的にヒントが少ない

といった感じなのだが。

行動範囲が広い上にヒントが少ないので、自ずとあちこち放浪して手探りでシナリオを探していくことになる。
この過程が結構楽しい。

広くアジアをモチーフとした世界はいく先々で全く異なる顔を見せてくれる。
国によって文化や生活様式、建物のデザインがガラッと変わる芸の細かさが素晴らしい。
そして旅先では個性豊かな仲間との出会いや印象的なイベントも目白押しだ。
「広い世界を仲間たちと自由に旅をする」という体験こそが本作が持つ唯一無二の個性だと思う。

「青の天外」を終えて

世界観は独特だが、作り自体は手堅いコマンド式JRPGという印象だ。
GBAは本格RPGが少ないので、RPGを遊ぶなら有力候補に上がってくるだろう。
進め方次第で仲間キャラが変わるのも周回プレイにも向いていてGood。

まぁ、私の最終パーティは天下丸、わかな姫、水月とシナリオ分岐に寄らない面子だったのだが。
最初の相棒・天下丸を最後までリストラできずにいたが、パワーアップイベントが用意されていて本当に嬉しかった!劇的に強くなるし。それまでは攻撃外しまくっていてどうしようかと思っていたよ・・・

これからプレイする同士に贈るアドバイスとしては
「レン先生の裸眼フェイスは超貴重だから見逃すな」
ということだ。肝に銘じてほしい。

さぁ、次のゲームへ行こう。

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