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初エッセイのきっかけはまさかの恋愛でした。

30歳初エッセイ。
実は「かがみよかがみ」というサイトで29歳1年間はエッセイを更新していた。
お調べいただければわかることだが、そこのサイトは18歳から29歳までの女性のみ投稿ができるサイトである。だから、30歳になったらエッセイは書かなくなるだろうと思っていた。

書きたくなる出来事が見つかった。
きっかけはまさかの恋愛である。

まさかであった。
よく恋愛すると曲が3曲書けるとか言われてるが、
自分には縁のない話だと思っていた。
その証拠に「かがみよかがみ」では恋愛の出来事は書いていなかった。
どうしても書きたくなった私の最近の恋愛、
僭越ながら、書かせていただきます。
お付き合いください。

21歳の大学生に連絡先を渡された!

お店の営業中、大学生に
「あの……今よろしいですか?」と声をかけられた。
彼は過去に2度ほど接客をしていた子だった。
だからまた普通に接客だと思っていた。
「はい!どうぞ!」と笑顔で答えた。

すると!
「あの、僕ただの大学生なんですけど、
よかったらお食事いきませんか?」
と言われたのだ。

そして連絡先を渡そうとする。
私は驚き、「えーーーー!」と答えていた。
そしてすかさず言った。
「私、30歳やで?」
ほら、9つ違うぞ!これでひるんでくれ!
という想いを込めた。

だが、彼はあきらめずに
「え?結婚してますか?彼氏は??」
と聞くのだ。
この子は何なの?本気なの?
よくわからないまま連絡先をもらい、
彼は去っていった。
ただでさえ連絡先をもらうなんて経験がなかったのに、9つも下の大学生から………
完全にカウンターを食らっていた。
ルーズリーフに書いている連絡先を見て、
私は連絡を入れてみた。

LINEのやり取り

連絡先をもらった瞬間、いくつかの可能性を考えた。
………詐欺とか、罰ゲームとか??
とりあえず、LINEでやり取りしてから考えよう。

最初の文章では、連絡先っていきなりもらってビックリしたと同時に嬉しかった。
といった内容を送った。
そして、ご飯はお互いを知ってから…
いきなりお客様とご飯は私にとってはリスクかなと思った。

返信が来る。
最初見たときからタイプで、
それなら連絡先を渡しちゃえとなったと。

なにそれ。ストレートすぎない?
私は連絡先をもらったときのことを思い出す。
あの言葉、表情、さすがに詐欺や罰ゲームじゃないのかな。そう思えてきた。

そこから彼と私のLINEのやり取りが続いた。
学生と社会人(しかも接客業なので土日出勤)の
やり取りはそこまで多くはなく、
お互い気になったことを質問して答える。
そんな感じだった。


勇気を出してランチに誘う
しかし……

LINEのやり取りをして1週間。
私は彼のことが気になりだしてきていた。
もう好きって感情に近かった。

彼からも
「やっぱりご飯行きたいんですけど、ダメですか?」と連絡が来ていた。
その連絡の直後は「まだ待って」と答えていたが、
彼のこともっと知りたいな…と気持ちが芽生えていた。

勇気を出して言ってみよう!
「お昼にカフェなら、いいよ!」
LINE送るの緊張したーー!!

彼から返信
「いいですね!行きましょう!!」
やったーーー!
私は完全に浮かれていた。

しかし、次の日
とんでもないことが起きたのだ。

どこにしますか?と連絡を私がした後、
しばらく連絡が来ない。
忙しいのかな、そう思っていた。
何だか嫌な予感がしたので、
ケータイは仕事が終わるまで見ないことにした。

仕事終わり。
LINEが来ていた。
「実は、元カノと復縁することになりました。
ごめんなさい」

ん?
一瞬意味がわからなかったが、すぐに理解する。
なるほど、詐欺でも罰ゲームでもなかった。
元カノさんの代わりだったのかな……
私と彼の夢のような?やり取りは10日で終わってしまったのである。

どうしても伝えずにいられなくなった想い

何だか“あっけない”
そう感じた。
ここでLINEのやり取りを終わらせてもよかったのかもしれない。

でも私はどうしても伝えたかった。
ブロックされていたとしても伝えよう。

“あなたに心が動いていました。
私に自信を持たせてくれてありがとう。
貴重な体験をありがとうございました。”

その後来た返信には冷たく返してしまったが、
でも伝えたいことは伝えた。
ほとんどの場合、伝えずに終わっちゃうことが多かった。でもダメってわかってもなお、伝える気持ちを持たせてくれた、そんな恋愛をしたのは初めてだったかもしれない。

次の日、私はこの事情を知っていた同僚にLINEや電話で励まされていた。店舗で1人体制なので、仕事をしながら時々涙が流れていた。

ここまで読んだ人は、「ただ30の女が大学生に熱を上げて浮かれた後、振られた。ちょっと遊ばれただけやん!」って思うかもしれない。
私もそう思うところはある。

最後こそヒドイものだったけれど、
自分のことが嫌いな私が、
21歳の大学生に連絡先をもらったこと、
そこからLINEのやり取りができたことで、
自分のことを少しだけ好きになれた気がした。

LINEのやり取りだけで終わった中学生みたいな恋愛だったけど、私にとっては大きな自信になった。

これからは仕事も恋愛も趣味も
いろんなことにチャレンジしてみよう。
そしてちょっとでも自分を好きになって、
自信を持って生きてみよう。
そう思った。

……てなわけで30歳初エッセイでした。
これからも思ったことを綴ろうと思います。
よろしくお願いいたします。

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