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北京オリンピックの母娘の感想、こんなにも違うものか。

皆様、北京オリンピック見てます??
私は母と楽しんで見ております。

母娘といえども感じるものは違うようで。
まずはフィギュアスケート男子とハーフパイプ男子についての感想から。

なぜこの2つを一気に紹介するの?と思う方もいるかもしれない。
母の心境の変化が垣間見えるからだ。

母はオリンピック始まる頃から
「フィギュアスケート楽しみ♪」と言っていた。
お目当ては羽生結弦選手。
私は4回転半飛べるのかと北京にプーさんが投げ入れられるのかを気にしていたけど、
母は3連覇してほしい!!と願っていた。
ちなみに、コロナの関係か、フィギュアスケートの演技が終わってもお花やぬいぐるみのプレゼントはない。

ショートプログラムのアクシデントと
4回転半の着氷ならずで
残念ながら4位となってしまった羽生結弦選手。
でも3連覇がかかっているこの場で、
安全策ではなくチャレンジすることをやめなかった彼だったからこそ、
世界中は注目せざるを得なかっただろう。
さらに彼の人気は上がったに違いない。

フリーの演技が終わった頃、私は昼休憩中だった。
母から「あーーー、ショックー!」と
逐一LINEが来ていた。
宇野昌磨選手も、鍵山優真選手も見どころあるじゃない。と言っても、「結弦が1位じゃないといけないの!もう、チャンネルかえるもん」と言って、すねた。
気分は、“羽生結弦の彼女”だったみたい。

仕事が終わり、家に帰ると
母は「明日、平野歩夢くん何時に出るかなぁ〜♪」
と言っていた。
あれ?羽生結弦選手は?
あんなに落ち込んでたのに??

私はすかさず「新しい男に切り替えたの?」
と聞いてしまった。
母は「んふふふふ〜!」と答えをはぐらかした。
切り替えたな、絶対切り替えた(笑)

次の日も母のLINEでの実況中継があった。
平野歩夢選手の2回目のチャレンジは2位だった時は、「おかしい!!何で1位じゃないの!?」
とメッセージがあった。
私はとどめの一撃、
「新しい男に走ってる、そして怒ってる」
と送ってみた。
その後、平野歩夢選手の3回目のチャレンジが終わったらしい。
「新しいオトコが金メダルとったどーー!」
あっさり認めた(笑)

さすが50歳を過ぎているのに、
30代男性にナンパされるだけある。
天真爛漫が魅力なんだろうな。
オリンピック観戦を通して
母のモテテク?がわかるなんて思いもしなかった。

私は女子団体パシュートの髙木美帆・髙木菜那姉妹と佐藤綾乃選手の決勝でのやり取りに涙が出そうになった。
準決勝からテレビにクギヅケ。
ものすごくキレイな隊列にきっと金メダル!
でもその瞬間見たい!と決勝もクギヅケだった。

髙木菜那選手のバランスが崩れた時に
思わず悲鳴をあげてしまった。
銀メダルにかわりはない、
胸を張って最後まで走ってほしい!
最後まで走りきった髙木菜那選手。

すかさず妹に「ごめん」とお姉ちゃんが言う。
大丈夫と言わんばかりに妹がお姉ちゃんにハグする。チームみんなで髙木菜那選手を励ましていた。

私は髙木菜那選手に感情移入せざるを得なかった。
私も妹がいるお姉ちゃん。
髙木菜那選手の申し訳ないって気持ちが痛いほどわかった。
自分のせいで妹に、チームメイトに金メダルのチャンスを逃してしまったと責めちゃうのもすごくわかる。でも優しく包みこむ妹とチームメイト。
その優しさに触れるとさらに泣いちゃうんだよな。

こんな姉妹になりたいなと思う。
私たち姉妹は本当に小さいことでケンカしちゃう。
もしお姉ちゃんの私が妹のことで、何かしでかしたら………あぁ、考えたくない。
※ご想像にお任せします。
お互いを責め合う姉妹だったら、姉妹でオリンピックに行くことなんてできない。
本当に素敵な姉妹、素敵なチームメイトだと感じた。

オリンピックにはドラマがある

よくこんな風に言うが、まさにそうだと思う。
でもこのドラマは偶然起きるのではなく、
毎日の努力の先にあるからできる“必然”であると私は思う。
メダルをとったとしてもトラブルがあってメダルがとれなかったとしても、どの選手も美しい。
どうか胸を張って帰ってきてほしい。
全員金メダルです!!

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