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“ついでに”が、本来の目的になるのはあるある。な話

「今からメルカリ発送してくる。コンビニまで歩いて行くけど何か買ってくるものない?」
私は母にそう聞いた。

『うーん、ないかな。自転車で行ったら?』
母はそう言って、自転車のタイヤの空気を入れてくれた。

「これでスーパーにも行ける!買ってくるもの本当にない?」
私はもう1度聞いた。

『あっ、バターと鶏のひき肉だけお願い〜』
バターと鶏のひき肉とつぶやきながら家を出ようとした。
『待って待って。ついでに、ついでに〜』
そう言うと母は7つほどメモをした。

“ついで”にしては量が多いぞ。
これじゃ“ついで”がメインやん。
大きめのエコバッグを用意しなくちゃ。

『帰る頃に電話してね。ホットケーキ焼き始めるから!』
帰ったらホットケーキが待っている。
はーいと答えて、やっと家を出た。

コンビニへメルカリ発送し、宅配便コンパクトの箱を購入。実は私も“ついで”があったのだが、さっと完了した。

自転車にまたがりスーパーへ直行!
メモにある食材をかごに入れた。
「あれ?ひき肉は何グラムいるの?」と電話で聞きながら何とか購入。

セルフレジをしている時にケータイに電話があった。何か買い忘れかなとすぐ出た。

『ミスドの“氷コーヒー”テイクアウトで〜!』
私が行ったスーパーはミスドが併設されている。
まさか“ついで”を追加されるとは。

私、自転車で来たんだけど?
ホットケーキがあるなら、ドーナツなしでいいのよね?ドーナツ1つも買わないで並ぶのちょっと恥ずかしい!

いくつかのツッコミに耐えながら、氷コーヒーの“ついで”ミッションも完了。
自転車のかごに、宅配便コンパクト・袋に入れてもらった氷コーヒー×2・スーパーで買った分をキレイに入れて、帰宅した。

ミッション・コンプリート!
家に着いた頃には汗だくになっていたけど、ちょっとした達成感があった。

“ついでに”がメインになることはあるある。
それを、某映画みたいに楽しむのもアリかも。

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