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情報を集めて手術に向かう!

なぜ不具合が起きたのか -4-
  歩き方の癖と筋力

ある時動画を見て、歩き方が笑ウせえるすまんの喪黒福蔵になっていたことに気づいたことは書きました。ではなぜその歩き方になっていたのでしょう?

1 偏平足

大人のストレッチや足指遊びのそこそこの器用さ、子どものころは外で遊び、雨の日はつまらなくてふさぎ込むほど遊んでいたわたしにとって、「外遊びの足りなさ」というのは該当しませんが、なにがどうあっても母から常に「お前は偏平足だね。偏平足は疲れやすいんだよ」と、心配されつつ結局解決していなかったのがこれです。

偏平足だと足の外側に力が入り、股関節に不具合が起きる場合も実際症状としてあるようなので、無関係とはいえないでしょう。

幼児のころから足裏が平べったく、大人になってもそのまま残っているタイプの扁平足では、痛みはあまりありません。これに対して中年以降に発症する扁平足では内側のくるぶしの下が腫れ、痛みが生じます。
初期には足の扁平化は目立ちませんが、しだいに変形が進みます。つま先立ちがしにくくなり、さらに進行すれば足が硬くなって歩行が障害されます。
「成人期偏平足」 日本整形外科学会

2 踵骨内反

これはヨガの先生に指摘されたことなのですが、足首がO脚のように開いているということ。

それはどういう足の状況なのかということを調べてみましたが「踵骨内反」なのではないかと思います。足の形でいうと膝はつくのでXO脚という分類になりますが、XO脚というのは医学的用語としてはないそうです。

扁平足は、外反膝(X脚)の方によく見られます。

この場合は、左の骨盤が高く、股関節の横の筋(中殿筋)が伸びて弱くなり、腰の横の筋(腰方形筋)は短くなっています。高くなった骨盤で足を付こうとするので、膝は外側に広がり、いわゆる内反膝(O脚)になります、足の内側の筋が短くなり、働きやすくなります。足は甲高になり、足の外側で体重を支えます。

一方、右の骨盤は低く、股関節の横の筋(中殿筋)が短くなり、腰の横の筋(腰方形筋)は長く弱くなっています。低くなった骨盤で足を付こうとするので、膝は内側に閉じ、いわゆる外反膝(X脚)になります。足の外側の筋が短くなり、働きやすくなります。足はアーチが低くなり、いわゆる扁平足になり、外反母趾も併発します。
「疲れない身体になる姿勢の整え方」首都大学東京大学院教授竹井仁

上記のサイトの体操のひとつは、今わたしがすすめられて毎日しているものも含まれます。リハビリのところで改めて紹介しますが、いろいろ見たサイトの中で出典や説明がわかりやすいのでこの項でいったんご紹介しました。

3 臼蓋形成不全

「変形性股関節症」のほとんどは「臼蓋(きゅうがい)形成不全」が原因で発症します。股関節には、臼蓋という受け皿のような部分があり、大腿骨の先端の骨頭が臼蓋に納まるように構成されています。この臼蓋の形状が小さすぎるなど不完全なために、股関節に痛みを生じるのが「臼蓋形成不全」です。「臼蓋形成不全」は臼蓋の形成が不完全なために、大腿骨側の軟骨に摩擦が生じて軟骨が磨り減ります。その結果、股関節が変形して炎症が起きてしまうのです。自分が「臼蓋形成不全」であることに気づかずに年齢を重ね、中高年になって痛みがでる場合が多いです。
「人工関節どっとこむ」第19回 股関節の痛み、違和感や不具合は
早めに股関節の専門医に相談を

筋力の話ではありませんが、手術で執刀してくださった先生から「人工股関節全置換術」と書いたメモを渡され「インターネットはやりますか?よもかく自分で不安と思ったことはよく調べて手術に挑んでください。わからないことがあればなんでも聞いてください」と言われたとき、もっとも頼りになったサイトのひとつです。

今思うと、ちょうど9歳年下の後輩と「股関節、痛いですよね」ってストレッチしながらよく話していたのですが、お互いにこれに該当していたのではないかと想像できます。書かれている症例とまるで同じです。

逆に言うとあまりに身近なところに同じタイプの子がいたのでお互いに「人間の身体ってけっこうそうできてるもんなんだな」と、考えて、二人ともそこで検査や治療をしようと思わなかった不幸です。十代から二十代は一回予防的治療を受けるチャンスだったようなので、惜しいことをしました。

4 代償運動

これは引用できないようロックがかかってるサイトのようなので引用はしませんが、すごくこの項にドンピシャなところをみつけました。

まさに病院のリハビリで理学療法士に「ここが弱ってるから上体がぶれるのよね」「痛みをかばって癖になってるから今後は筋力をあげていかないとね」

と、はなされていたところと合致します。

注目の筋肉は「大腿四頭筋」です。そしてわたしが頼っていた筋肉は「中臀筋」です。これで歩行のおかしさと、坐骨神経痛のような痛みに悩まされた状態とが結び付きました。

今回わたしがテーマにしている内容は医学的内容のため、ほかのサイトからの引用や紹介にしても、それなりに精査し、実体験と理論、さらに自分を治療してくれた医師や理学療法士、さらに整体師との話と矛盾しないものをチョイスしたつもりです。

リンク先を読むだけで大変かもしれませんが「わたしの股関節やお尻、脚の痛みってなんだろう?」と、不安に思った方がこの記事に検索のご縁でたどりついたとき、参考にしていただければ本当にうれしいです。

★手術は今しかないと思った理由

実はわたしは二か所の整体院に通って痛みを緩和していました。

本当はかけもちとか、先生もおいやだろうなと思うのですが、予算と時間の都合でどうしても近所でマメにメンテしてもらわないと仕事に通えないほどの痛みに達していたし、一方でもうひとつのところは元々友達だったこともあり、気軽に何でも相談できるし、一回行くとかなり長期間効果がある施術を受けられるので、自分がすごく頑張ったときのご褒美や、もう本当に限界でよれよれのときはそこに行っていました。

その先生にあるとき違う用で別の場所で会ったとき声をかけられました。

「僕は西洋医学を否定しているわけじゃないんだ。妹も人工股関節の手術を受けて今元気に暮らしているよ。君もそろそろそういう時期に来てるんじゃないだろうか。検討してみないか?」

わたしはその友人のことを何でもなおせるゴッドハンドの持ち主のように思っていたので、その当人から「手術」というキーワードが出たこと、しかもお身内にそれを克服した患者さんがいること、わたしが思うより社会生活に戻るまでに時間はかからない(一年くらい仕事に復帰できない場合もあると聞いていた)などの情報を聞いて、がぜん手術を受けるという方向に心が動きました。

また幸いなことに職場にもお身内に同じ手術(しかも両足)を受けた経験がある方がいたり、その人工股関節をつくっている会社に勤めているお身内がいる同僚がいたり、本当にいろんなことが重なって、人生上それなりに大きいこの手術に向き合うことができました。

最終的に手術を受けるか受けないか、いつ受けるのか、ということはある程度自分で選べたのですが、レントゲンを見たときに「大腿骨頂に空洞ができていて骨折しかかっている、最悪ひびくらい入っている可能性があり、これが痛みの原因と考えられます。さらにここが骨折して陥没すると、ちょっと言えないほどの痛みが起こる可能性があります」

もうちょっと古いけど「今でしょう!」

職場の皆さんが最悪三か月は休職となるかもしれない、しがないアルバイトのわたしの帰りを待っていてくださっていること、本当にありがたい限りです。そういう意味でわたしはとても恵まれていると思います。こういうことで仕事を続けられなくなる人もきっと少なくないでしょうに。

そういえばわたし、前の職場で急に解雇を言われて撤回させた経験もあるんでした。大変です。書くことが多すぎです。これもまた別のテーマで書かせていただくことになるでしょう。

写真は、海外に転居してしまう、友人親子の記念撮影から。

自分の経験をもとに思いのまま書いていきたいと思います。 現在「人工股関節全置換手術を受けました」(無料)と 「ハーフムーン」(詩集・有料・全51編1000円)を書いています。リハビリ中につき体調がすぐれないときは無理しないでいこうと思います。