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Cocoaの機能不全に思うこと

Cocoaというコロナ感染接触通知アプリのandroid版が長らく機能不全だったにもかかわらず放置されていた問題がここ数日取り上げられていた。世間では森元首相の失言で騒がしいが、こちらの問題の方が僕には深刻に思われた。

聞くところによると、3億の予算が投じられていながら、開発の末端には1600万しか支払われていないという。いわゆる「中抜き」というやつだ。「中抜き」で僕が思い出すのは「発掘!あるある大事典」が打ち切りになった「納豆ダイエット事件」。

あの時、問題としてあまり注目されなかった論点の中に、番組制作の過程で、元で3000万くらい出ていた予算が中抜きされて直接番組制作に支払われていたのが150万くらいだったというのがあった。いまこの話を覚えている人は少ないかもしれないが、これもCocoaの不具合とパラレルな問題がある。

「中抜き」とか「中間搾取」とか色々言われているが、勿論業界の慣例としてなにがしかの必要性があることは僕も理解できないわけではない。ただし条件として中間業者が何らかの問題が発生した場合「責任」をとることが条件だ。残念ながら現実問題として「責任」をとったためしはないので、こういった保留も結局は絵空事でしかないのが泣き所である。忘れてはいけない。日本は「責任」という概念がそもそもないのだから。

だがスポンサー企業には多大な損害である。言ってみれば、3000万払って150万の商品を売りつけられたのも同じであるからだ。中間搾取を必要経費と言い張ったとしても正当化できない。こういった中間搾取にも何らかの歯止め、法規制がかけられる必要があると思う。

今回のCocoa騒動でも同じ構図だ。国民は3億支払って1600万の商品を買わされたのと同じことだ。関わった業者はそれ相応の責任を取ってほしいものである。

この案件はもう少し深堀出来るよう勉強する必要がありそうだ。



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