探究型・習得型・反復型の相互作用

探究型の学びにフォーカスをあてて、ずっと取り上げてきました。
実際には、現在の保護者の世代の学びとしては、
探究型ではない学びをずっとしてきているので、
馴染みがない場合は多いはずで、
少しじっくりと見ていきました。

探究型ではない学びとしては、
授業の場で教員が児童生徒学生に対して
一方的に講義を進めていく流れがあります。

覚えてほしい知識、理解してほしい理論について、
説明の形で教員が提供し、
受け手側は習得するという意味で、習得型と表現します。

それから、こちらもイメージがわくと思いますが、
漢字練習や計算練習のように、どんどん練習して覚えたり、
理解を深めるような学び方。
これは、反復型と呼ぶことができると思います。

勿論、考え方や切り口によっては、こうした表現で
学び方を網羅できるわけではなかったり、
別の表現で分類・整理ができたりすると思いますが、
今回はこのように学び方を表現して考えます。

探究型の学びがすばらしいので、
他の学び方はすべて置き換えて、探究型の学びだけでいくべきです!
…というような話がしたいわけではありません。

様々な場面で、様々な学び方を用いていくべきと考えています。
また、子どもたち一人ひとりの特徴によっては、
その子にとって適したやり方、適さないやり方もあると思います。
なので、引き出しとしての理解をしておく中で、
状況に応じて学び方を柔軟に使い分けられることが、
一番大切な部分ではないかと考えています。

状況に応じて、選択肢から柔軟に対応していくこと。
これ自体は、いろいろなことにあてはまることで、
今回の探究型の学びに対してだけのメッセージではありません。

同時に、別の言い方をすれば、探究型の学びを知らず、
習得型や反復型の学びだけで進んでいた場合、
受け身の学び方しか身につかない状況となり、
それでこの際の社会で自分の持っている力を発揮できるかと言うと…
ということが皆さんの中で想像できるはずだということです。

つまり、探究型の学びは、生きる上で必要な要素であり、
それを選択肢の一つとして確実に手にしていることが、
自分の人生を豊かにできるのではないかということです。

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