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10月13日 IBD Liveミネルヴィニ先生インタビューまとめ

10月13日にIBD Liveの一部切り取り動画が公開されたので以下まとめました。

議題は「弱気相場における指標」です。

無料で最後まで公開しています。

過去のインタビュー記事も公開していますので、まだの方は是非ご覧頂けると嬉しいです。

以下、ミネルヴィニ先生は🧙🏻‍♂️、インタビュアーの方は🎤で表示

10月13日 IBD Liveミネルヴィニ先生インタビューまとめ

🎤みなさんこんにちは!アリーです。
本日はUSインベストメント大会で2度の優勝を誇るマーク・ミネルヴィニ先生にお越しいただきました。

先生には現時点での市場のコンディションについて、また先生が注目するさまざまなマクロデータについてもお伺いできればと思います。

では始めましょう。

左上:アリーさん、右下:ミネ先生

ミネ先生、昨日はナスダックがここ何年かの最安値を更新してしまい、「良い」環境と呼ぶには程遠いと思いますがいかがでしょうか。

🧙🏻‍♂️うん、まぁ夜明け前は常に一番暗いよね。

🎤確かにドラッカーのコップの水理論ではないですが、おっしゃる通り物事は捉えようですね!(笑)

🧙🏻‍♂️市場はすでに多くのダメージを負っている。
昨年まで遡ると指数が下落する前から個別銘柄にはダメージが徐々に広がっていた。

今はナスダック指数そのものも30%以上下落している。

NFLX(ネットフリックス)

この弱気相場では私が提唱している50/80ルールがよく当てはまっている。

特にこれまで相場を引っ張ってきた先導株、例えばアマゾンやネットフリックスなどが大天井をつけたらそこから50〜80%ほど下落する可能性が高い。

つまりそれらが80%下落する確率は50%あり、50%下落する確率は80%であるということ。

この50/80ルールがとても多くの銘柄の間で起こっている。

中にはさらに下落する銘柄も出てきている。

だから現時点のグロースエリアではすでに多くのダメージは織り込み済みであるということだ。

その中においても例えばソーラー関連などは強いけどローリスク・ブレークアウトトレーダーにとってはボラティリティが高いね。

あと今はネガティブなセンチメントも非常に多い。

センチメントと市場の動きの過去を検証するとわかるが、今のような株価にとって良くない金利の状態ではより多くのネガティブセンチメントをより長い期間必要とする。

今は例えば2008年や2003年のようなベアリッシュセンチメントが必要だ。

Investment ADVSR Bearish

つまりより多くの悲観が長期間に渡って続くこと。

多くの人はVIX(恐怖指数)が急騰するのを待っているみたいだけど、パニックが生じてそうなるかもしれないし、もっと静かに底入れするかもしれない。

それは誰にもわからない。

これからのインフレの数字次第だね。

まぁでも一定のエリアではインフレのピークアウトのサインはすでに出ている。

US Copper Index

例えば木材価格や銅、家賃など。テスラなどでもコストが下がっていみたいだし。

だから多くの人はFEDは利上げを緩めるべきだとか言っているが私はこうしたサインが実際にCPIに現れるまではありえないことだと思う。

94年から95年にかけてFEDが利上げを止めたときに市場は急騰した。

現在はすでに多くのダメージはすでに織り込まれているし、センチメントもとてもネガティブだから金利が下がる以前にFEDが利上げを緩めるようなタイプのニュースがあれば市場は急騰するだろうね。

🎤はい、そうなるとエキサイティングですね。
では次に、、世の中には色々なデータや指標がありますが、先生の投資判断のプロセスにおいてどんな指標を一番重要視していますか?

前回先生は「銘柄の質が大事」とおっしゃっていたのは覚えていますがもう少し詳しくお聞かせ頂けますでしょうか。

🧙🏻‍♂️私の40年のキャリアの中で一度も裏切られなかった指標、それは「個別銘柄の動き」だ。

個別銘柄がセットアップを構築し、ブレークアウトし、それが機能しているのであれば市場は良い状態ということ。

逆にセットアップもなく、ブレークアウトも失敗しているのであればグロース株投資家にとっては良くない状態と言える。

もちろん何が良い環境かはバリュー投資家とかそれぞれ違ってくるけどね。

市場は経済を先に織り込むが、先導株はそれよりも早く反応する。

通常は最高の銘柄が先に底入れし市場が反転する前からアップトレンドに転換する。

今まさにこの時が先導株を探すときであって、決して後から探すのではない。

今は私が一番好きな時間だよ。弱気相場は大好きだ。

私はストップを使うし、弱気相場でダメージは負わず現金で最適なタイミンをじっと待てる。

🎤はい。現在の状況が悪ければ悪いほど上昇する力も大きなものになると思いますがいかがお考えでしょうか?

全ての弱気相場は強気相場に繋がる。

弱気相場が長くて酷ければひどいほど強気相場もそれ相応のものとなる。

強気相場はリセッションの中で生まれる。

経済指標がネガティブ、そして市場も下落して心配する気持ちも分かるが最終的に強気相場がそこから生まれるんだ。

あとはそのリセッションがどれほど深刻なものかということ。

スタンレードラッケンミラー(アメリカの有名投資家)が出している数字はここから25%の下落。

もちろん彼のことはリスペクトしているけど過去6回ほどの「リセッションではなかった弱気相場」を見ると平均して15%〜24%の下落率だった。

「リセッションだった弱気相場」を見ると平均して43.5%の下落率、最悪のもので57%ほど、最もダメージが浅く期間も短かったもので27%だった。

だから重要なのはいま現時点でどれくらい織り込まれているのか、出口までどれくらい進行しているのかということ。

私はすでにかなりを織り込んでいると考えているし、野球でいうと7イニング目だ。

だからここから下落しても10%ほど、そしてその下落が最後の下落となる可能性が高いが、最後の下落というのは美しいものではなくパニック売りになる可能性もある。

でも多くの人がさらなる下落を予想しているし未来がどうなるのかは誰にもわからないけどね。

市場は天井からは一気に暴落しない。下落して下落して暴落する。

1970年代のCPIの結果に対して一番ネガティブな反応を示したので17%の下落、最もマシだったもので5.6%ほどだった。

CPIがピークをつけたとき、つまり市場への圧力がピークに達するとき、そのときチャンスが訪れる。

CPIがピークをつけ最悪に見えるとき、つまり底が近いということだ。

センチメントに話をもどすが、センチメントは二通りの見方がある。

1つは人々が実際に考えていること、ニュースの記事がどうなっているかなど。

次に人々が実際に資金をどのように使っているのかということ。

だから私はプットコールレシオを確認する。

直近の安値にいるときこれはそこまで上昇しなかった。

つまりまだ人々がボトムフィッシングしようとしていると感じる。

2008年もこのような感じでボトムフィッシングしてみんな一掃された。

🎤なるほど。いま多くの人が底値を拾おうとしている中、先生は現在ほぼ現金だということですが、例えばナスダックがどの水準を超えればエクスポージャーを増やしていっても良いかなという基準などはありますか?

🧙🏻‍♂️私は指数が一定の値に来たからという理由でエクスポージャーを増やしたことは一度もないし、指数をそもそも投資判断にはしていない。

私は個別銘柄がセットアップを構築しているのか。

あえて指数を見るとしたらフォロースルーデーが発生しているかなどをチェックする。

あとは繰り返しになるけどアノマリーについての認識はある。例えば9月6日から25日にかけてが一年の内もっとも弱い期間であり、それを今年も肌で感じたと思う。

それと長期的なサイクルワーク、プレジデンシャルサイクルを見ると10月に底入れを示唆している。

あと今の市場が過去のどのチャートと似ているのか探すこともやるね。

これも繰り返しになるけど、1962年のチャートを比較対象として見ている。

始めは1990年のような底入れプロセスを辿ると思っていたし、これまでその通りになった。

だけどインフレと金利によっては62年になる可能性もあると言及した。

いまはどちらかと言うとこちらのほうが近いかな。

62年のケースだと底入れは10月でそこから上昇するというもの。

もし安値を更新しさらなる下落があるのであれば1970年のような感じだろう。

私の考えではこれらの年の動きの範囲内に収まるのではないかと思っている。

🎤ユーチューブでの動画は以上となります。
みなさま、ご視聴頂きありがとうございます。
フルでご視聴になりたい方はIBD Liveへお越しください。
本日はありがとうございました。


記事まとめは以上となります🙇🏻

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