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医療者からみた生活保護システム
メンタリストのDaiGoさんが生活保護の方への発言で炎上している問題で自分なりの考えを述べてみたい。
自分は生活保護の方を治療させていただく機会もあり、これまで色々な方を治療させてもらってきた。
率直な感想を述べると、DaiGoさんの命に価値の優劣をつける発言は決して良くなく、言葉に出してしまうのは良くなかったが、その発言に繋がる心情はよく分かる。
前の記事にも書いたが、生活保護を受給している方には様々な方がいらっしゃり、生活保護を受給するに値しない方もたくさんいらっしゃると自分は考える。
そして医療者含め、生活保護の方を逆に利用ビジネスも存在するため、一度生活保護を受給してしまうと、生活保護を受けた方はそこから脱却するのは容易ではなく、結局ずっと生活保護を受給してしまう方が多数存在する。
現在の日本の生活保護システムは、真の意味での自立支援プログラムではなく、税金で賄われるお金をいかにして奪取するか、様々な分野のお金の取り合いになっているのが現状と言わざるを得ない。
ここで言いたいのは、自分は生活保護を否定する立場ではなく、本当に生活保護が必要である方もたくさん治療させていただいてきた。しかしながら、自分たちの納めた税金が、生活保護を受給するに値しない方にも流れているのをみると、努力して勉強して一生懸命働いている人の税金でなぜそのような方を保護しないといけないのか、と感じざるを得ない。
受給する権利のある人がしっかりこのシステムを受給し、受給しなくても生きていける方は受給させないようにする為にはどうしたら良いのか、自分なりにも昔はよく考えた。
結局この生活保護問題は、いままでも国会でも散々議論されているが、抜本的な改革は未だになされておいない。
それは生活保護の方の問題だけでなく、裏の問題である生活保護を利用するビジネスが多数存在することも大きな一因となっており、それが改革の障害となっているのは間違いない。
今回のDaiGoさんの発言は色々なことを逆に提起してくれたと思う。
命の価値、日本の政治、税金、社会保証システムの功罪など、皆が再度考える機会になればよいと思う。
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