思いがけず高評価を受けて病んだときの話
タイトルには病んだときと過去形で書いていますが、実はほんの数日前までの出来事です。今回は自分至上一番病んでいた気がするのですが、やっとその状態から抜け出すことができたので、今後の自分のために記録として残そうと思います。
背景
最近かなりの高評価を受け、期待値が上がった状態で自分の実力以上のハイレベルな仕事を依頼されるという経験がありました。背景には、私が本当に高評価を受けるべき成果を出したと言うよりも、評価を下す相手側の持つ先入観や、相手側の専門性が低かったことがありました。(例えば、勤務先がかなり有名がゆえに相手が検討をせずに融資を決めるなど。。)
そこから自分の気持ちが怒涛に変化し、4段階のフェーズに分けて自分の気持ちが変移していきました。その中で、幸運にもそばにいてくれたメンターの存在や、インターネット上で公開されている動画なしでは乗り越えられ無かったフェーズがありました。本当に感謝してもしきれません。
第一フェーズ - 嬉しくてハイテンション時期
高評価を受けたのは、もちろんありがたいし嬉しいし、新しい仕事もワクワクするものでやってみたいことだったので、二つ返事で了承しました。
それからその後の自分を想像したり、仕事がうまく軌道に乗った後を想像してハイテンションになります。
家族や友人に嬉しい報告をし、そのような報告ができたことが嬉しくて仕方がありませんでした。
第二フェーズ - 現実をみてプレッシャーを感じ、自己研鑽に走る時期
しかし、その最初の気持ちの盛り上がりが落ち着くにつれ、だんだんと現実の自分のステータスと、相手の期待値の乖離に気づき始めます。
そこで急に意地悪な自分がニョキニョキと出てきます。その自分は自分にこう囁きます。
「君のどこにそんな高評価を受ける証拠がある?」
「他に適切な人材がいるのに、あなたがその報酬を得るの?」
「確実にどこかで失敗するのに、周りに迷惑をかけるのにやるの?」
それは自分の中の意地悪な自分だったり、時には他人から受け取る雰囲気からそう思うことがあります。
わからないのなら、勉強すればいいのだ。自分が経験ないし、実力に沿わない高評価を受けているのだから、休みを返上して、勉強すればいいのだ。と思っています。しかし、それはストレスの溜まる一方でした。
なぜかというと、勉強してわからないことが出てくるたびに、ストレスになっていたのです。これわからないなぁ、解説読んでも理解するのが難しいと思うたび、頭の隅で意地悪な自分が、「こんなこともわからないの?あなた、あの高評価ももらったのに、こんなことに何時間かけているの?」と追い討ちをかけてきます。
第三フェーズ - 暗黒オブ暗黒期、気分が落ち込み何もできない時期
気づくと、そのストレスは積み上がって、だんだんと意地悪な自分の声が大きくなっていきます。より集中できず、理解が遅くなっていきます。
だんだんと、訳のわからない不安で夜は眠れず、体調もすぐれません。
この状態は二週間ほど続きました。
ベッドから起きることがとても辛くなって、ネガティブなことばかり考えるようになって、人と会って一瞬は気を紛らわすことができても、夜には不安が自分を襲ってきます。
もちろん、勉強なんて手につきません。机の前に座ることすら辛くなります。
そんな中、ある動画のおかげでようやく終わりが訪れます。
暗闇の中にいた自分をはっとさせたのはこの言葉でした。
ダメな自分を証明しようとする。
これ、まさに今の自分ではないかと思ったのです。
人はそもそもネガティブに考える生き物です。なぜなら、生物的な本能でリスクを避けるから。人間がまだ猿に近かった頃、リスクをとると言うのは死ぬこととほぼ同義でした。死ぬリスクを避けるため、人間はネガティブに考えてリスクをできるだけ避けようとします。
と言うことは、意図的にポジティブに考える必要があるんだと気づきました。
第四フェーズ - 現在 - 素直に周りを見れるようになる
ここで、意図的に「空想すること。」をはじめました。できることを証明してみようと思うようになりました。
今まで第二フェーズと第三フェーズを堂々巡りする時がありましたが、意図的にポジティブに思うようにすると、暗黒期に戻ることはなくなりました。
実際に実行したことは、かなりシンプルなことです。
できる。
落ち着いて考えれば、私が理解できないことはない。
むしろめっちゃ簡単じゃない?
私はできる! etc…
と言ったように、ポジティブで自分を肯定する言葉を意図的に自分にかけ続けました。
ここで肝なのが、意図的にすることです。馬鹿らしくても、ちょっと宗教っぽくなってもw、意図的に自分にポジティブな言葉をかけ続けます。
すると、どんどん勉強の効率も上がりますし、何より体が健康になってきました。
ここで私は自分に意地悪すぎたのだと気づきました。
少しずつ暗黒期から抜け出した時、やっとこのことを人生のメンター的お世話になっている人に相談することができました。 (暗黒期は言葉にすることもできなくて、相談すらできなかった。。。)
すると、その人は言いました。
私に高評価をくれた人も、新しい仕事をくれた人も、私が病むことを望んではいない。私が証明することを待っているんだ。
確実にゆっくりでも、一歩一歩前に進めば良い。
まとめ
ポジティブでいることが重要、ってよく聞きます。でも、実際になぜポジティブでいるべきなのかを理解できていませんでした。
こうやって実際に身を持って体験することで、その重要性を強く感じることができました。
人間は生存本能からネガティブに考え、リスクを避ける傾向にある。だからこそ、意図的にポジティブな言葉を自分にかけ続ける必要がある。
できることを証明する人生にするんだー!!
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