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【第40回】エミー賞2020コメディ部門作品賞紹介①『マーベラス・ミセス・メイゼル』

【海外ドラマファンのためのマガジン第40回】

第72回エミー賞 コメディ部門 作品賞 候補作

『マーベラス・ミセス・メイゼル』シーズン3 Prime Video

20ノミネート  IMDb8.7  Rotten Tomatoes 89

結婚していて、子供がいたら、夢を見てはダメですか?

主人公のミリアムは、結婚していて(のちに離婚します)、子供もいますが、
スタンドアップ・コメディアンになりたい!」と思い始めます。

無謀な夢……と笑う人もいるかもしれません。

でも、3シーズン目となった今、シャイ・ボールドウィン(歌手)の前座としてツアーに参加するほどのコメディアンになってきました。
まだまだメジャーではありませんが、ラジオのCM撮りなんかもやってます。

ここまでやってこれたのは、彼女に飛びぬけて才能があるというワケじゃないんです。もちろん、人を笑わせる才能はありますが、一番の要因は、

あんたを売れっ子にしてやるよ

と言ってくれるパートナーがいることです。

マネージャーのスージーがいることで、一人の才能が何倍にも増幅します。
スージーも、ミッジのマネージャーになることで、大きな夢を見ることができ、自分の力を試せるのです。

こんなにお互いの力になる関係性、うらやましい。

エミー賞コメディ部門では、過去2シーズンで16個のエミー賞を獲得している驚異的な強さを持っているドラマ『マーベラス・ミセス・メイゼル』。

『ギルモア・ガールズ』(2000-2007)のクリエイターエイミー・シャーマン・パラディーノが製作しているコメディ&ドラマです。

1950年代のアメリカが舞台で、ユダヤ教のコミュニティや、女性の社会進出、ニューヨークの生活など、歴史的な視点で見ても面白い作品です。

私の場合、主人公のミッジ(レイチェル・ブロズナハン)よりも、マネージャーのスージーの視点で物語を見ています。

スージー役のアレックス・ボースタインは、本作で2度のエミー賞助演女優賞を獲得しています。つまり、シーズン1と2で受賞しているのです。
シーズン3の今回も受賞すると思います。強いです。最高だもの。

シーズン3では、ソフィー・レノン(ジュリー・リンチ)とのやり取りが、心に迫りました。スージーもマネージャーとして成長してきているんですよね。

こういった時間経過をストーリーで見せるのも、パラディーノさんはうまいです。ただ、『ギルモア・ガールズ』を好きだった人は分かると思いますが、パラディーノ製作ドラマは、とにかく弾丸トークが特徴です。

主人公のミッジは、まあよくしゃべります。それがちょっと苦手と言う人もいるかもしれません。

Amazonプライムで鑑賞できますので、気になったらまず1話をご覧ください。

ノミネート主要部門
作品賞
主演女優賞 レイチェル・ブロズナハン
助演男優賞 トニー・シャルーブ
助演男優賞 スターリング・K・ブラウン
助演女優賞 アレックス・ボースタイン
助演女優賞 マリン・ヒンクル
ゲスト男優賞 ルーク・カービー 
ゲスト女優賞 ワンダ・サイクス
監督賞 第5話「漫談かキャベツ」エイミー・シャーマン・パラディ―ノ
監督賞 第7話「マーベラス・ラジオ」ダニエル・パラディーノ



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