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【第28回】日本のクリエイターが、インディーズドラマを配信する日がやってきた!海外ドラマファンのみなさんに知って欲しい、Derrrrruq!!!制作ドラマ『報道バズ』

【海外ドラマファンのためのマガジン第28回】

昨年、『メランコリック』という映画を見たのですが、この映画、撮影期間10日間、予算300万円で作られたインディーズ映画なんです。
出演と監督を務める日本人の若者三人の映像製作ユニット「One Goose」が手掛けたプロジェクト。

ちょっと言い方に語弊があるかもしれませんが、楽しんで作っている感じが伝わってくるのが新鮮で、面白いなぁと思いました。

一般人が犯罪者側になってしまうというクライムサスペンスをコメディで描くというストーリーも、海外ドラマのような雰囲気を持っていて楽しめました。

ちょうど去年の今頃、One Gooseの皆さんが登壇する一般試写会に参加させてもらいました。
この会場の雰囲気が、なんというか温かくて良かったんですよね。

若い製作者たちを、「応援したいな」という気持ちが観客席の中に溢れているのを体感したんです。
映画ファンの「クリエイターたちを応援したい」という気持ちが、伝わってきました。

2020年の今、映画界にはインディーズ映画を制作しているクリエイターがたくさんいます。インディーズ映画をサブスクで見られるDOKUSO映画館というサイトもローンチしたくらいです。

このインディーズ映画の盛り上がりは、2017年に自主制作映画として公開しながら、世界的大ヒットコンテンツとなった『カメラを止めるな!』の存在が大きいと思います。
映画の成功を目の当たりにしたことで、若手クリエイターの中で「オレにもチャンスがある」という夢が現実に近づいたことが、モチベーションに繋がります。

それと同時に、映画ファンの存在の大きさというのも、インディーズ映画の盛り上がりに関係していると思うのです。
今回のコロナ渦でも、ミニシアターを救うミニシアターエイド基金には、約3億3千万円が集まり、映画ファンの映画館を守りたいという映画愛の強さを感じました。

私は、映画も好きなので、ミニシアターエイドにも参加したのですが、海外ドラマも愛する身としては、羨ましいというか、ちょっと複雑な心境でした。

日本における海外ドラマファンをもっともっと増やしたいという気持ちがあるんです。
自分自身でも、海外ドラマの面白さをより追求していくために、この【海外ドラマファンのためのマガジン】を始めました。
サークル機能を使って、海外ドラマの脚本を考えてみたいと思っていることは、以前にもお伝えしましたね。

今、アメリカのドラマ業界には、ある意味映画界よりも才能が集結しているということは、こちらの記事で執筆しました。

アメリカでたくさんの才能が、海外ドラマの世界に集まっているように、日本のドラマクリエイターたちが、海外ドラマの世界に入って、ドラマを作っていく姿を見たいという希望をもっていました。

日本のテレビ局のプラットフォームに乗ったドラマ制作ではない手法で、ドラマを制作し、放送または、配信していくという日が、いつか来て欲しいと願っていました。

しがらみがないドラマ、いわば、インディーズドラマです。

この挑戦の先駆けとなるクリエイターが、とうとう現れたんです!

ニューヨークに活動拠点を持つDerrrrruq!!!(デルック)という日本人の制作チームが作った『報道バズ~メディアの嘘を追いかけろ〜』が、Amazonや楽天TVなどのプラットフォームで配信されています。

『報道バズ』は、クラウドファンディングで集めた資金を元に作られた自主制作ドラマです。
企画、脚本制作、撮影、配信まで6年の歳月をかけて達成したオリジナルドラマで、日本のテレビ局では放送できないようなタブーにも触れるメディアの実態について描いています。

インディーズだからこそ可能だった内容に、制作者の本気度を感じました。amazonとかNetflixが制作費を出してくれて、もっと表現できる幅があれば、さらに素晴らしい出来栄えになるだろうと感じるほど、アイデアと核があるストーリーです。

海外ドラマファンとして、日本のインディーズドラマの先駆けとなるこの挑戦を、「応援したい!」という気持ちがフツフツと湧いてきます。

このドラマの監督を務めた川出真理さんが、この【海外ドラマファンのためのマガジン】の存在を知ってくださっていたようで、今回連絡をいただき、全話鑑賞させていただきました。(光栄すぎて、嬉しすぎです!あと、noteってすごいリーチ力ですね。)

でも、無料で鑑賞させていただくのが忍びなく、Amazonプライムで、あえて全話購入しました。映画ファンとして、ミニシアターエイドに寄付をしたり、インディーズ映画を映画館に見に行き応援しているので、インディーズドラマも同じように応援したいからです。

全6話1056円なので、インディーズ映画を1本観に行くより安く、お得すぎです。

海外ドラマファンのみなさん、とうとう日本のインディーズドラマの門戸が開かれました!

『報道バズ』は、今後アメリカとイギリスでも配信される予定で、シーズン2も検討中とのことです。

わたしは、海外ドラマファンとして、この試みを応援したいし、この挑戦に続く第二、第三のクリエイターが現れることを期待したいです。

「こんなドラマがあったらいいのにな」と思ったことがある人は、アイデアを形にするチャンスがやってきたのかもしれません。

Derrrrruq!!!さんが開いてくれた扉をくぐって、新しい道を一緒に応援していきませんか?

『報道バズ』は、Amazon プライムビデオ、Google Play、YouTube、VIDEX、RakutenTV、ひかり TV、ビデオマーケット(DMM、GYAO!ストア含む)、ツタヤ TV などで配信中です。


私も心底刺激をいただいたので、海外ドラマのサークルを8月中に立ち上げようと思います。




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