藁蛇

先日はさる神社の禰宜さんに兼務社の藁蛇を紹介していただきました😄
やっぱり蛇の神社で奉仕していますから、蛇に関する神事には大いに興味があります!


藁蛇とは藁でつくった蛇です(そのままやん)
しめ縄のロングバージョンたいな・・・?
地方によっては目があったり耳があったり、色々特色があって面白いです。
意味合いも地域によって異なり、五穀豊穣や水害のないように等様々です。
さて今回紹介いただいた兼務社のうち2社は御神木に巻き付けるもの、1社は御神木に引っかける藁蛇でした。

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この地域は古俗を今でも守っていて、藁蛇周辺の神域は女人禁制でした。しめ縄とか立て札とかないので、教えて頂かなかったら、うっかり禁を破るところでした😅
ここの藁蛇はどんな意味があるのかなー!?と考えた時、「この地域は新嘗祭をやらない」というワードにピンときました。
時期も秋に行うことから、この藁蛇神事が新嘗祭の代わりなのかと思います。そして、このあたりは山への信仰が強いので、田の神として迎えた祖先神を藁蛇に乗せて山に送るという神送りでもあるのかな~?と思いました。

蛇は山の神であり、龍として神格化されて水の神となり、田の神でもあります。昔は山は他界と考えられており、人の魂は死後山に向かうとされていました。ゆえに、蛇は山と里を行き来する存在だとされてきました。この地域の人々も、神と先祖に収穫の感謝の気持ちを藁蛇に込めてお祭りしているのではないでしょうか。

私の浅い知識ではこの辺くらいまでしか推察できないので、今後も史料を集めて考察を深めたいと思います💦
今回、案内していただいた中で一番印象的だったのは藁蛇よりも、神職でさえ一年に一度のお祭りの時しか立ち入ることが出来ないという禁足地になっている神社があるということ!

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この辺はよくマツタケが採れるので、知らずに入っちゃう人いそう・・・・😅

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あと、集落の入り口に関札という厄神除のお札が道路脇にひっそり刺さっていたのも、感激しました。いやぁこういう習俗がまだ残ってるんですねぇ・・・・!!!!

やっぱり蛇は面白いっ!!😆

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