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神無月

さて今日は10月中に投稿したかった話です。
10月は神無月ともいいます。
一般的には神様が出雲にいってしまうので、神様が居なくなる月と言われていますが、これは出雲大社の御師が広めた話と言われいます。


神無月の意味として一番有力なのは、6月が水無月と言うように、無=な=の で、神の月 という説です。
なぜ神の月かと言うと、色々な説が昔からあるのですが、霜月に斎行される新嘗祭のための斎戒期間だったのではないかという説が神職としては面白いな、と思います。


斎戒(=物忌)とは今のコロナの自粛に似たような生活で(笑)、お祭りの日まで家に籠り毎日身を清めて過ごします。
神職の場合は、神社や斎館という専用の建物に祭典が終わるまでお籠りします。


神社本庁の規定によると・・・・
『凡そ神明に使へる者は、浄明正直を旨とし、恭敬の誠を致すことを常道とし、祭祀を行ふに当つては、特に斎戒を重んじ、その精神の徹底をはかり、禁忌を慎み、過失遺漏のないやうにつとめなければならない。
一、祭祀に奉仕する者は、大祭、中祭にはその当日及び前日、小祭にはその当日斎戒するものとする。祭祀に参向する者も、亦これに準ずる。
一、斎戒中は、潔斎して身体を清め、衣服を改め、居室を別にし、飲食を慎み、思念、言語、動作を正しくし、汚穢、不浄に触れてはならない。
一、斎戒に関し、一社伝来の慣例等がある場合は、これによる。』


とあります。
今は生活様式の変化から、前日~当日となっていますが、昔は1か月も籠っていたんですね~!
そういえば、厄年も役年という説があって、神様に近づくために1年の斎戒を行うのが厄年だという地方もあったようです。
(厄年についてはまた年末年始あたりに投稿できたらいいいな・・・)
偶然にも、旧暦の霜月1日は奉務神社の例祭なので、私も昔の慣習に習って物忌したいところですが、自分の信仰のために子供を巻き込むのはかわいそうなので、食べ物や言動に気を付けてゆるっと斎戒したいと思います。
(そもそも通いなので籠ること自体ができないし・・・・)

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