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中世の巫女

中世は民間ではまだ女系の家が多く、近代のような女性差別は文献ではあまり見受けられません。
むしろ現代よりも女性が活躍していた時代かも知れません。
ある本に「中世の金融業における経営者の半分は女性で、それだけ女性が稼いでいた時代」と書かれていたことが印象に残っています。


史料でも武家と巫女の金銭トラブルで所領を没収された事件があり、興味深いです。
武家側は「神子(みこ)と言いつつも女の盗賊だ。うちの女中をだまして不当に金を取っていった(要約)」と主張していますが、別の史料では巫女は金銀商売をしている女房の使いだったとあります。
中世の段階で、巫女は神社に属する巫女と民間宗教者としての巫女の2種類が存在しており、民間の巫女は神社巫女ほど神楽や祈祷で稼げないので、こういう仕事も請け負っていた様です。
これが巫女の地位の低下に繋がり、遊女と同列に見られるようになっていったんですよね・・・。
それにしても借金の取り立てをする巫女って、今の巫女の姿からは想像つかないですね!昔、巫女長をボス巫女って言ってましたが笑、金融業を営んでいる巫女こそボス巫女だなって思いました😁

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