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【学生以来運動をしていなかった36歳中年男性が練習期間7ヶ月でフルマラソンを3時間43分で完走した話】

私のことをよく知っている人からすると、びっくりすること間違い無しなこのタイトル。先日初のフルマラソンを終え、1つの区切りなので、なぜこんなことになっているのかをnoteに書いておきたいと思います。

■自分はどんな人か

高校生までは部活でバレーボールを。
大学ではスポーツ系のサークルには入らず
社会人でも特に何もせず仕事に明け暮れる日々。
結婚式のために作ったオーダースーツがついに着られなくなるくらい太り、
さすがにまずいなーと無理なダイエットを何回か行ってはリバウンドを繰り返す。
そんな自分がマラソンにハマり、2023年3月19日の板橋Cityマラソンで
フルマラソン初挑戦で3時間43分25秒という記録を残せた要因をまとめました。
(要するにめちゃくちゃ嬉しいので、気持ちよく振り返ったという話なだけです。)
現在のスペックは下記です。
身長:170.5cm
体重:67.8kg(3年前は82kg)
年齢:36歳(昭和61年12月11日生まれ)

■走るきっかけ

きっかけは2022年8月。
職場の上司からの誘いで10月15日に50kmの壱岐ウルトラマラソンに出ることを決めました。
(参加の理由は「ノリ」以外のなにものでもありませんでした)
さすがに練習をということで、8月から定期的に走るようになりました。
結果は、10km以上歩いてはしまいましたがなんとか完走。
語り切れないほど感動しました。
そこからというもののマラソンの虜になってしまい、ガチでマラソンをやろうと決意しました。
しかしウルトラマラソンで左ひざを大きく痛めてしまい、
それからというものの治ったと思ってもすぐ痛みが出て走れなくなるという
かなり精神的にも悶々とした日々が続きました。

そんな中自分が何をしたかと言うと
逆に、2023年3月19日の板橋Cityマラソンに申し込みをしてやりました。
マラソンを趣味(ガチ)にすることを諦めたくなかったからです。

そんな状態からどう乗り越えて、目標の3時間45分を達成できたのかを書きたいと思います。

■目標達成ができた背景

①理論に裏打ちされた練習(守破離の守)

マラソンの練習にはいくつが流派があります。
ざっとそれら全体像の知識を入れた後、共通点と相違点を理解しました。
そこから自分に合っている流派を選んで、指導されていることをほぼそのまんま実践しました。
自分はダニエルズ式というものを採用することにしました。

「最大のトレーニング効果は、最大のトレーニング刺激ではなく、最小のトレーニング刺激から引き出す。これが私の流儀だ。」

ダニエルズのランニング・フォーミュラ

この考え方が、自分の性格と合ってると思ったのがきっかけでした。
あとは初心者のうちは、自分らしさなど考えずに、
徹底的に真似る重要性は理解していたので
変な応用は入れずに、決められた通りの練習メニューをこなしました。
簡単に言うと、18週間分の練習すべき速度や距離が本に書いてありますので
11月28日から本番の3月19日まで、95%程度は忠実に実行したと思います。まずは膝の怪我を治すことが最優先であるため、
序盤の負荷が軽い初心者向けのプログラムを採用していました。
なので一番初めの練習は、「1分歩いて1分ジョギングを15回繰り返す」
というメニューから始まりました。(誰でもできそうでしょ?)
負荷の軽い練習なので、成長しているのか焦りの気持ちは出てましたが
プログラムに従うため、徹底的に我慢をしました。
気づいた時には膝が治っており、1月中盤からは負荷を上げた練習になりました。
また、2月の段階では、ミズノのフォーム診断というものを受け、
自分に足りていない部分の改善および補助トレーニングの軽い筋トレを開始しました。
最後の1週間のカーボローディングも調べて行いました。

②段取り/イメトレ

本番まで1ヶ月を切るあたりから段取りとイメトレをし始めました。
想定したことは下記です。
・当日の荷物/ゼッケン/補給食等の準備は前日までに行う
・大会当日の気候に近い日/時間帯に走り、当日の走る格好を決める
・同大会のyoutubeを見て混み具合のイメージを持ち、必ず誰かが周りにいる状態で最後まで走ることになる
・大会参加時の申告(予想)タイムと目標が乖離しているので
 自分がスタート時に周りにいる集団よりも早いペースで走る必要がある
  ※規模の大きいマラソン大会では、予定タイムが早い人ほど
   先にスタートするような仕組みがあります
・最低1回はトイレに行きたくなる可能性が高いので、並んでいないトイレがあったら必ず入ると決める
・上記の状態を、コースと道幅を確認しながら一人称の視点でイメージする
・給水ポイントには全て寄って、水だけを飲むと決める
・とある地点で、とあるタイムだった時に、残りの距離をどのくらいのスピードで走れば目標が達成できるかという計算を、頭でできるようにする

 経験者の上司のアドバイスもあり、
 結論としては、基本的に想定の範囲内に収まってくれたので
 動揺することは1度もありませんでした。
 ※正確に言うと、自分たちの集団より6分前にスタートした人たちの
  サブ4(4時間ギリ)を目指す集団に飲み込まれて
  17km~19km付近でスピードを上げられなくなったタイミングで
  どう動くべきかを悩みましたが、ほどなくして
  同じく悩んでいたであろう人が横からするっと抜け出したので、
  その後ろに付いていく形で逃れられました

③苦しい時にどう耐えればいいかを知っていたこと

 フルマラソンには30kmの壁があると良く言います。
 頭では理解していたつもりでも、32km過ぎから想像以上に辛かったです。
 これは
 ・仕事で苦しいことはたくさんあったが全部乗り越えてきたこと
 ・真冬の滝行
 ・辛い特殊な環境での研修
 などなどの経験で
 苦しい時ほどそこに意識を持って行かず、今できる最善に集中することが
 大切だということが染みついていたのが大きかったです。
 そこで編み出したのは名付けて「マインドフルネス走法」笑
 ①足は痛いし動かないが、目標に対し必要な速度まで一旦気合いで上げる
 ②次にその状態の自分の呼吸に集中する
 ③数m先のピンクのTシャツの人の背中を見つめる
 ④そのピンクのTシャツの人と自分の距離はまったく気にせず、
  自分の呼吸がどうなっているかしか考えずに走り続ける

 これは瞑想の技術や、ゾーンに入るための方法など、
 自分が持ってる知識と経験をフル活用してその場で編み出しました。
 振り返ってみるとこれで37~40kmの約4kmを乗り切りました。
 ここで30秒/kmタイムが落ちてれば、2分追加の計算で目標未達だったので
 これを編み出せてなかったらと思うとゾッとします。

■学んだこと

私のことをよく知っている人からすると、おいこいつ仕事以外に趣味とかあったのかよって思われると思うんですが、そうなんですよ。
ついに見つけてしまいました。
今回のこの経験を通して
●ノリで何かをしてみることが、大切なものを引き寄せることがあること
 (ノリでウルトラマラソンの参加表明をして本当によかったです)
●自分の強みを活かせるものとの出会いが幸せに通ずること
 (自分の強みの1つは、コツコツと地道な努力を積み重ねられること
  なのでマラソンはぴったりでした)
●経験や知識がコネクティングドッツする瞬間は必ず来ること
 (事前の段取り以外の、一見関係ない知識や経験に救われるとは、、)
こんなことを学んだかなと思います。

とりあえず2023年内に最低1レースは出るのでそこで3時間半は切ります。
そしていつかは3時間切るところまでは行きたいと思ってますので
また今度続報を書きたいと思います。

ではまた!

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