石丸伸二さんについて(随時更新)



都知事選

街頭演説

1日に10か所ほどで街頭演説をしているようです。「恥を知れ!」発言でも知られる石丸さんですが、「朝からテンションが高い」といった意見が出たら、まったり路線で演説するなど、いろいろと柔軟に対応しているものと思います。

出馬の表明

1期目の残りがおよそ2か月となった時期に市長職を退いたことについて、批判する向きもありますが、これは、東京都知事選挙がたまたまこのタイミングで行われることも関係していると思いますし、何より、東京の過密と地方の過疎の問題に一刻も早く取りかからなければ、との危機感から出馬を表明したものと思います。

なぜ政治家をしているのか、という問いに「(日本の政治に対する)危機感ですね」と答えています。

市長からいきなり都知事に、ということに疑問を呈する向きもありますが、石丸さんが市長になったのは、「河井事件」のような政治腐敗を食い止めなければとの決断だったためであって、石丸さんは市長職で精いっぱいというような人物ではないように思います。

都知事になった場合の政策

小池さん、蓮舫さんとの比較

「政治に新しい風を吹かそうとしているか」という点では、石丸さんが群を抜いていると思います。石丸さんが都知事になって、日本の政治に新しい風を吹かせてほしいと思います。

東京一極集中の解消

解決が急がれる問題ではあるものの、「5年、10年必要」ということで、中長期的な視点でやっていくということのようですね。
東京の「解体」と言っていましたが、「東京一極集中の是正」などという堅苦しい言葉ではなく、口コミで広まりやすい言葉ということで使ったのでしょうね。実際にインタビューをきいてみると、さほど荒唐無稽なお話ではないと思います。

東京の「解体」というのは手段であって、東京の「リデザイン」または「リフォーム」というのが目標、ということですね。

東京一極集中の解消に関しては、すでに国が動いていますが、なかなか成果が上がっていないようです。


石丸さんは(東京のほうが力もあって魅力もあるため)「地方で引っ張り戻そうとしてもそれは無理ですよ」と述べています。確かにそれは言えると思います。

人を(東京から)戻そうとする地方と、人を(地方へ)返そうとする東京とがうまくかみ合えば、基本的にはどちらも損をすることなく問題が解決するのではないか、という考えのようですね。

こうしたことから、自分が東京のリーダーになって地方の首長と連携をとりながら改革を進めていこうと考えたのでしょうね。


安芸高田市が「消滅可能性自治体」に含まれていることも、石丸さんが東京一極集中の解消に取り組もうとしていることに、大きく関係していると思います。

東京の過密が解消され、地方の過疎が解消されれば、東京にとっても地方にとっても都合が良いと思います。

是々非々

都知事選の出馬表明で「是々非々というものをしっかりやっていく」と述べています。また、「民意を政策に反映していく」と語っています。
一部には「荒削り」といった意見もあるようですが、上記のことから、今後また洗練されていくように思います。

政治のエンタメ化

石丸さんは「今必要なのは、政治のエンタメ化だと思っています。政治を身近に感じてもらう」と語っています。
政治を語る中でも、随所で漫画やアニメなどの作品に言及するなどしているのは、興味をもってもらうためでしょう。
これまでに言及されたエンタメ作品には、「鬼滅の刃」、「新世紀エヴァンゲリオン」、「攻殻機動隊」、「ドラゴンボール」などがあります。
座右の書は「蒼天航路」だといいます。

市長としての実績

財政改革

石丸さんは、4年ほどの間に不採算事業の廃止などを実施することによって財政改革に取り組み、「財政悪化を食い止め」たとのことです。これは大きな実績かと思います。

ジャーナリストの佐藤章さんも、財政が改善されたと評価しています。

あきたかた焼きプロジェクト

あきたかた焼きプロジェクトは、石丸さんが「市長就任時から温めてきた」とされる事業です。

職員は「市長の発信力のおかげ」で、あきたかた焼きの認証店の数が増えたとのことです。認証店の数は50近くに上っており、国内だけでなく、ドイツ ミュンヘンにもあるとのことです。

YouTubeの広島県安芸高田市公式チャンネル、広島県安芸高田市のふるさと納税

YouTubeの広島県安芸高田市公式チャンネルの広告収入は、2023年9月から6か月では、毎月約200万円となっています
安芸高田市のふるさと納税の寄付額は、2022年度が約1億9000万円で、2023年度が約4億3000万円と、およそ2.2倍に増えています。

働き方改革、カスハラへの取り組み

職員の働き方に関して「週休3日制」の試行を実施しています。

カスタマーハラスメント対策への取り組みを2024年度から実施しています。

議員への対応(市長時代)

居眠り議員

これは、無署名記事といって良い記事で、信頼に値しません。無署名であれば、責任の所在が不明確で、何でも書けます。このような記事は鵜吞みにしないことが大切です。
居眠りをしていた議員については、のけぞって大きないびきをかいており、周りの議員も気づいていたとのことです。

それにも関わらず誰も注意をしなかった。それがまず問題だと思います。うとうとしている議員は他にもいたといいます。
石丸さんが居眠りのことをツイッター(現X)に投稿しましたが、市議会はインターネット中継されることもあるわけなので、投稿は問題のないことと思います。

「恥を知れ!」発言

マスコミは「恥を知れ!」という部分を抜き取りがちですが、その発言の前後は、次のようにとなっています。
「居眠りをする、一般質問しない、説明責任を果たさない。これこそ議会軽視の最たる例です。恥を知れ! 恥を! ……という声があがっても、おかしくないと思います。今の命令口調が失礼であったならば訂正します。どうか恥だと思ってください」
全体としては、基本的には丁寧な陳述だということがわかります。

「恥を知れ!」発言は、どのような言葉を使えば効果的かと、数日前に考え始め、簡潔なフレーズが良いということで、小説家、池井戸潤の作品の登場する半沢直樹の決め台詞「倍返しだ!」を参考にして思いついたといいます。
計画的に考えていたというあたりも、石丸さんらしいですね。

石丸さんは、抜き取られることで、炎上させ、市の知名度を上げることを狙って発言したようです。度胸がないと、こういうことはなかなかできないと思います。危機感がそうさせるのかもしれません。

メディア批判をめぐっては、「一番の目的は安芸高田市を有名にすること。そのために言葉は悪いが燃やせるものは何でも燃やす炎上商法だ」と語っています。

是々非々

石丸さんは、メディアに対しても、反石丸派の議員たちに対しても、是々非々で向き合ってきました。ガリレオの地動説の例を出し、すぐには変わらなくても、良いことは良い、悪いことは悪いと言い続けることが政治においても大切であると述べています。

反石丸派

安芸高田市議会の清志会は、石丸さんをけん制するために結成されたとされています。

山本優議員(清志会)は、飲酒運転疑惑が報じられたことがあるほか、定例会においてパワーハラスメント(パワハラ)を行ったとされます。

https://www.akitakata.jp/akitakata-media/filer_public/88/93/8893514b-fe7e-4b21-b065-7ee14c7e2272/kouhou-akitakata-5gatsugou-_zen-pe-ji.pdf

先川和幸議員(清志会)は、「河井事件」で現金を受領し、一度は辞職した議員です。

山根温子議員(清志会)は、執行部が出した通知に関して虚偽の発言を行ったことが確認されました。「#新人市長と議会のオキテ~“つぶやき”が生んだ混乱~」では、切り取って放送するということをメディアにやられたとし、カメラを手で塞ごうとする様子が映されています。
https://www.akitakata.jp/akitakata-media/filer_public/73/ff/73fff558-8258-48e1-990c-b1d125088d3d/3gatsugou-_p8-9_shisei-no-ugoki.pdf

金行哲昭議員(無所属)は、石丸さんが提案した女性副市長案に反対した際、「私は同意したいが、できなかった。私のように古かったら掟がいろいろある」との主旨を述べています。

このような人たちが議員をしている状態では、石丸さんが議会と対立したのもやむを得ないと思います。

なお、石丸さんがポスター代を一部支払っていないとされる件で、田邊介三議員(シセイクラブ)は、YouTubeで「相場の3倍もの請求になっているが、このようなことは考えにくい」との主旨を述べています。その動画のコメント欄には「この請求には、清志会が関係しているのでは」との書き込みがあります。この件について、石丸さんは定例記者会見などで説明しています。
都議会の中には会派や政党色があるが、だからといって事あるごとに議論を止めていては、時間がなくなってしまうため、「(党派を)超えて」議論していく、との主旨を述べています。

人物

論破力


思想

人間というのは、右か左かというように評価できるほど単純なものではない、との主旨を述べています。出馬表明のときも、赤と青を混ぜた紫色のネクタイをしていました。
右か左かといった議論が起こることを狙って、右寄りの作家の小説の話をするなどしてきたといいます。

人柄

安芸高田市のある議員は、お酒の席などでの普段の石丸さんは「気のいいあんちゃん」とし、「市長を演じている」と語っています。堀江貴文氏も「話を聞いてみるとまともな人だった」との感想を吐露しており、藤井浩人氏も「政治家、石丸伸二を常に演じている」と述べています。
政治家としての石丸さんは、政治を建て直さなければという危機感によって、相手を厳しく批判したりといった面が出るのでしょうね。

きのこの山とたけのこの里、どっち派」という質問にユーモアを交えながら答えていますが、エリートアナリストでありながら、こういう話題も取り逃さないという、引き出しの多さ、守備範囲の広さ、素晴らしいと思います。

座右の銘

座右の銘はたくさんあるという石丸さんは、渋谷での街頭演説の中で座右の銘をきかれ、たまたま目の前に見えたTSUTAYAでやっていた「攻殻機動隊」から「世の中に不満があるなら自分を変えろ」という言葉を引き出していました。

広島ホームテレビの企画「センセイ!そこんとこどーなん?」では、座右の銘として次の言葉を挙げています。
You are never wrong to do the right thing.
(正しい行いは、迷わずやれ。)

「議会」観

議会に関する興味深い発言がありました。

「刀鍛冶ありますね、刀を打つ。あの絵を見て、この刀匠は刀が憎くて仕方がないんだなと思いますか。違います。ただただまっすぐな刀をつくりたいからたたいてるんです。強く美しい刀にしたいからたたいてるんです。私の取組はそれ以上でもそれ以下でもありません。」
https://www.akitakata.jp/akitakata-media/filer_public/7f/6a/7f6a9572-ebf7-4020-9687-7c43bfa50e60/aki-takadashi-rei-wa-4nen-daiikkai-teireikai-4r040307koukai-you.pdf

「今年の3月の山本優議員の一般質問の中で、私はこう説明しました。刀匠、刀鍛冶というのは刀が憎くてたたいてるわけではありませんと。ただただ刀を真っすぐに強く美しくしたいだけですと。ですので、私は大変僭越ながら、この場にいる誰よりも議会を重視しているという自負があります。」
https://www.akitakata.jp/akitakata-media/filer_public/ec/27/ec2764a1-43ed-4d94-a05d-f6b8457cdde9/aki-takadashi-rei-wa-4nen-daini-kai-teireikai-kaigiroku-r040610.pdf

アナリスト時代の文書

https://ccijr.org.br/chushokukai-kouwa/BancoMUFG2018-03-08.pdf

石丸さんが三菱東京UFJ銀行在籍中の2018年に書いた「為替相場の展望~安定化する世界経済と金融市場の動向~」という文書が公開されています。「リスク要因の所在はやはり政治」というように、政治が経済に影響を与えることが書かれています。
これは、記事「居眠り議員に「恥を知れ!」。石丸伸二市長41歳、“腐敗しきっていた政治”から目指す場所」での「政治が良くない場合は、経済も悪くなる」という主旨の発言とリンクするわけですね。
マスコミは「恥を知れ」といった強い言葉を抜き取りがちですが、石丸さんはこのように冷静に分析していることがわかります。

ジェスチャー

「安芸高田市 財政説明会(2023年10月22日)」という動画を見ました。
何気ないことですが、「(説明会のポイントの)1つ目は」と言うときに、親指を立て、「2つ目は」と言うときに、親指と人差し指を立てていました。西洋では、指でものを数えるときに、このような方法を使うようです。

アメリカで身についた習慣が出たのでしょうか。興味深く思いました。
公約の発表のときも同様で、「3つ目」のときは、親指と人差し指と中指を立てていました。


評価

米村副市長は、石丸さんから「絶対にブレない判断」「より高いところを目指そうとする向上心」など多くのことを学んだと述べています。
永井教育長は、石丸さんが子どもたちを、人格をもった一人の人間として接し、石丸さんのおかげで、子どもたちが安芸高田市のために何ができるだろうかということを考えるようになった、と語っています。ある中学生は、石丸さんと接した後、選挙権をもっていないことを悔しがったといいます。

熊高議員は、悪いことは悪いと追及する石丸さんの姿を全国の人々が見て、日本の古い政治に疑問の目を向け始めたとし、このことによって「日本の政治土壌」が変わっていくかもれない、との主旨を述べています。


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