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約100名のコーチが参加したコーチングイベント「Collective Efficacy 」レポート

「コーチングによって、どれくらい人生に変革が起きたのか」

クライアントが様々な壁を乗り越えながらも、ゴールを達成するリアルな「生き様」を感じられる機会は、そう多くないのではないでしょうか。

2021年1月17日に、マインドセットコーチングアカデミー卒業コーチにより開催され、総勢100名近くのコーチが参加したイベント「Collective Efficacy」。

今回は、本イベントのレポートを通じて、

・コーチ自身が変革がどれだけ人生に変革を起こたのか
・活躍しているコーチはどれだけクライアントに変革を起こしたのか

ということをご紹介していきます。

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コーチングを通じて劇的に人生を変えた人の対談

今回は、「コーチングを通じて劇的に人生を変えた人の対談」として、自らコーチとして活躍するタカハシ ゲンタロウさん&ナカオ カヅキさんの対談です。

「大型バイクでツーリング」からすべてが始まった

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まず、カヅキさんの挑戦をゲンタロウさんが聞き手の立場で対話がスタート。現在は「アートディレクター」としてのゴールを設定したカヅキさんさんですが、どのようにゴールを設定したのか。

カヅキさん:
実は健康のゴール設定をしたことが、アートディレクターのゴールとつながっているんです。

当初、李さん(マインドセットコーチングアカデミー校長)のコーチングを受けていた時、1回目で健康のゴールとして「65歳まで大型バイク乗れる身体になる」と立てたそう。しかし、10年間バイクに乗ってなかったカヅキさんにとって、1人でバイクに乗ることが現状の外でした。

カヅキさん:
子供ができてから大型バイクに乗るなんてありえないし、ましてや子供3人置いてバイク乗りに行くなんてとんでもない。そもそも、選択肢になかったんですよね。

そう語るカヅキさんはコーチの後押しもあり、大型バイクに乗ることを決意します。

震えるくらい怖かった「バイク乗ってくる」の一言

すでに免許も持っており、乗ろうと思えば大型バイクに乗れるはずのカヅキさん。でも、最初は家族のことを考えると、恐怖でブレーキがかかっていたそうです。

カヅキさん:
旦那さんに対して、自分が母親としての役割じゃないことをやりたいと言うだけでも、今も手が震えるくらい怖かったんです。

そこから勇気を振り絞って、旦那さんとバイクを一緒に乗りに行くことを提案。その場では旦那さんには断られたものの、諦めきれずに「日本最大級の女性ライダーのコミュニティ」を運営されている知り合いを誘った結果、一緒に乗れることになったんです。

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カヅキさん:
自分の体が固まるくらい怖いところを乗り越えられたという経験をして、これで本当に変わったんです。


自信のないデザイナーだった私が、まさかの「アートディレクター」に

「大型バイクのツーリング」で自信を得たカヅキさん。2回目のコーチングで、コーチの李さんから、最初の5分で「カヅキ、ほんまやりたいのはアートディレクターやろ?」と言れたそう。「えっ?」と戸惑い、散々もがきました。

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カヅキさん:
「いやー、でもー」「私はデザイナーの時はこうだったし」というのを繰り返していて、散々もがいて。
でも本当にやりたいのはアートディレクターだよなと思ったんです。

カヅキさんが「アートディレクター」のゴールを設定できた瞬間でした。

そこからアートディレクターになることをSNSで宣言。すると、仕事を依頼してくださる方がいて、ウェブサイトのリニューアルのお仕事を受注。

そこからメキメキとアートディレクターの仕事について学び、今では組織開発の専門家や、行政のシティープロモーションをされている方と一緒に仕事をしようという話がでています。

ハードルを作っているのは自分自身

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「最後にこれだけは伝えておきたいものはありますか?」という質問を受けたカヅキさんの回答は、「ゴールを信じることの大切さ」。

カヅキさん:
ゴールを決めたら本当に決めたら素直に動く。すごい怖いんですけれども、自分が動くことで初めて、自分が見えてなかったことがあぶりだされて、ハードルが溶けていくんです。

カヅキさんの挑戦から生まれた葛藤や、乗り越えた喜びは、これから挑戦したい方にとっても後押しになるのではないでしょうか。

ピアノの弾き語りライブを成功させた後のさらなるチャレンジ

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次はゲンタロウさんのチャレンジについて。ピアノ未経験から、3ヶ月後にはピアノライブを見事開催したゲンタロウさん。ピアノライブの成功のあと、さらなることにチャレンジをしようと思ったそうです。

ゲンタロウさん:
父親をテーマにしたドキュメンタリー作りにチャレンジしたいというゴールを宣言しました。

当初は映像作品の作り方も分からず、全くあてもない状態だった。しかし、宣言から2ヶ月後、奇跡的に協力者と出会い、父の日にイメージ映像の公開したのを皮切りにショートドキュメンタリー作品を3本作ることに成功。

また、念願だった京都にいた友人がやっている月1カフェに遊びに行った時に、「これ下北沢でやりたい」と心から感じたのでその場で宣言。半月後にお店を貸してくれる方が現れて翌月に実現。

ゲンタロウさん:
コーチが教えてくれた「CANが小さくても大きなWILLを掲げる。そうするとその余白に人が入ってくれて、関わってくれた人からチャンスの連鎖が起きる。」ということを身を持って感じました。チャレンジはいつも怖いけど、この世界は本音のチャレンジを応援したがってる、ということを認めざるを得ませんでした。

ピアノライブからチャレンジの連鎖が起きた

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ゲンタロウさん:
ライブに関わってくれた人たちが、チャレンジをし始めていたんですよ。

去年の11月15日にFacebookでピアノ弾き語りライブをやることを宣言した際に、ピアノの先生やライブのやり方を教えてくれる人に助けを求めたゲンタロウさん。

ライブに協力したいとコメントをくれた一人に、弾き語りを専門とする、畑中さん(どりちゃん)という方がいました。

当時、弾き語りを止めてしまっていたどりちゃんでしたが、ゲンタロウさんが、毎日コツコツとピアノの練習をやっているのを見ていて、こう思ったそう。

畑中さん:
私はやっぱり歌がやりたい、自分が曲を作って歌いたい。

そこからどりちゃんは、1日1曲作詞作曲をしていく。その期間は50日間に及んだ。そこから初めて単独ライブに挑戦したり、YouTubeなどのメディアで発信することで、今では音楽で生計が立てられるようになりはじめている。

実際にどりちゃん(畑中みどりさん)のチャレンジの軌跡はこちらの記事でもご覧いただけます。

体験を「展示」にしたい

ゲンタロウさんが次のゴールとして掲げてていることは二つあります。

ゲンタロウさん:
ひとつは僕の体験を展示したいんです。実際のピアノ演奏も一緒にしようかなと思っていて、今度は作った歌での弾き語りもやってみたいんです。

もうひとつは、自分の体験を描いた漫画の制作です。ブルーピリオドのように読後に「なんかチャレンジがしたい」と感じられる作品を通じて、本音のチャレンジへの扉を作りたいと思っています。特に、コロナ禍によってイノベーションが求められている教育現場の方や親に読んでもらえると嬉しいです。


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最後に、こんな協力を求めたゲンタロウさん。

ゲンタロウさん:
漫画の届け方を一緒に考えてくれる方に力を貸してもらいたいです。僕は内容を作ることに意識を向けたいので、広げることにwant toがある方の力をお借りできるととてもありたいです。

クライアントの変革ストーリー

続いては、コーチとしてのクライアント変革ストーリーです。マインドセットコーチングアカデミーを卒業したコーチが、実際にコーチングセッションにおいて、クライアントを変革した事例などをシェアしていただきました。

パラレルキャリアのアップデート

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まずは、オダ ルイさん。経営コンサルからスタートしてNPOを運営したり、グロービズでの研修講師をやったりとパラレルに活躍するルイさん。

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まずは、パラレルキャリアについての解説が始まります。一般的なパラレルキャリアは本業に副業を足すことですが、これはあくまでも「現在のポジション」を中心とした考え方であると言います。

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それに対してルイさんは別の見方をしています。

ルイさん:
雇用されてる状態から本業に+ αの副業を始める。ここから複数の収入を得られるようになって、起業する。そして、組織化し、会社の中からもコラボレーションを進めていく。それが、ゴール達成に近づいていく。

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このフレームを使ってコーチングをする中で、ルイさんが実際にクライアントが起こした変化について語ってくれました。

ルイさん:
民間学童保育のスタッフが、仕事に飽きて「仕事を辞めたい」という状態から、新しいチャレンジができることになり、仕事の目線が変わりました。

また、「会社を辞めて他の人のために尽くしたい」と転職を検討していた方が、ゴール設定によって今の会社でできることが見え、転職を踏みとどまりました。

パラレルキャリアとはゴール達成のためのポートフォリオ

最後にルイさんが考えるパラレルキャリアの方向性について語っていただきました。

ルイさん:
パラレルキャリアとは。自分自身のゴールを明確にして実現するために、仕事やプロジェクトのポートフォリオのバランスを整える営みだと思っています。

自分自身のゴールをまず明確にしていくことが大切。そして、自分自身の多重人格を統合して自己確立していする中で、自分を再定義しながらゴールに近づいていくのかなと思っています。

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心のリミッターを外す

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続いては、コーチをしつつ、AIスタートアップのシナモンでフューチャリストという未来を見つめる専門家として仕事をしているホッタ ハジメさん。「心のリミッターを外す」をテーマとして、ゴール設定をする際の「心の制約」について話していただきました。

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ハジメさん:
ゴールがあって、リミットが3つあると、全部取り除かないとゴールに行けないじゃないですか。ゴールに到達するために、リミットををひとつずつ外さないといけない。
ただ、その人が自分に課している制約が重かったりするので、リミッターを外すのが重要なテーマだと思うんです。

そして、堀田さんは「心の成約」を取り除くためのポイントを6つに分けて解説します。

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気球・・・問題を抱えている人の抽象度を上げ、「その問題ってほんとに重要なんだっけ?」と問うことで、問題の重要性を下げる。

それでいいのだ・・・義務感などで状況に適応しようとするのを止める。仕事が嫌いなのに、好きなふりをしようとしてるような状況に効く。

卒業式・・・苦労して手に入れたものにしがみついていて苦しんでいる人に対して、それを手放す儀式をする。そのまま、一生無理して生き続けなければいけないという心のリミッターを外す効果がある。

最高の味・・・一流だからこそ、二流を見て嫌いだと思うことがある。それは、本当は嫌いなのではなくて好きすぎて二流が許せなくなってるだけだと知ることが大事。

お絵描き・・・ゴールの世界の臨場感をあげる。

言葉・・・言葉の力を使い、成功させたいと思うことのリミッターを外す。

ハジメさん:
言葉の力の例として、例えば僕は、思考の癖として整合してないことが、ものすごく嫌いなんですね。だから何か現状に違和感があると耐えられない。
だから、僕自身が現状のことにとらわれないように、「現状になんか興味はない、未来は必ず整合するから」ということをアファメーションとしてブラウザに設定しています。

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コーチが絶対に持っていなければならないこと

また、最後に堀田さんが、コーチとして一番必要なことを説きました。

ハジメさん:
認知科学に基づく我々が、その理論に則ると、コーチが絶対持っていなければならないのは「経験」です。リミッター外して、遠くに行けたと言う経験。これがないと、クライアントの心のリミッターを外せず、相手を導けない。

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学校長の総括

最後に学校長の李英俊先生から、「ゴール設定について一番大切なこと」という言葉をいただきました。

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李先生:
ゴール設定で大事だと思っていることは、「意味が後からついてくること。」スティーブ・ジョブズが言っているコネクティング ザ ドッツの話。例えば10年後の未来の視点から見てわかる意味は今は分からない。だからこそ、意味がわからなくてもゴール設定して飛び込むこと。意味は後から分かるし、未来は整合するから、どんどん飛び込んで行ければいいと思っています。

「このアカデミーを拡大する意味さえも、今は分からない」。そうおっしゃる李さんが強調することは、規模が大きいかどうかではなく、深い意味がある挑戦をすること。

李先生:
まずは、コーチ同士で共にこのコミュニティを創っていきたい。ネットワークがつながるほど、アカデミーに入会するだけでゴール更新がされていくというコミュニティになっていけばいい。これからも躍動していきましょう。

まとめ

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「ゴールを設定したら、素直に動いてみる。そうすると、ハードルは自分の心が生み出していたことが分かる。」

「本音のチャレンジは世界が応援したがっている。WILLという旗を大きく掲げることで、挑戦の連鎖が生まれる。」

挑戦した者にしか語れない、数々の言葉が生まれたイベントになりました。

コーチのコミュニティから挑戦の連鎖が生まれることで、挑戦にあふれる世の中を作っていける可能性を大いに感じたイベントでした。




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