"売上げ"以外の"キャッシュ"を得て サロンの労務も健全化する方法
*コロナ時代に求められる新世代のリーダーシップと生き方革命*
第1章: 暇すぎて起業した助成金コンサルタント
1. 突然の休業
2. 未だに低い美容室の社会的地位
第2章: そもそも助成金とは?
1. 売上げ以外の大きなキャッシュ
2. 美容室に該当しやすい助成金は?
第3章: 助成金の大きすぎる副産物
1. 労働基準監督監査が来ても問題ナシ
2. サロンの人材フローも適正化
第4章: ”次世代"カリスマ"の躍進とは?
1. “カリスマ美容師”のムーヴメント革命
2. 行動は運を呼び込む
第5章: 働き方改革より自己改革。一人ずつのリーダーシップ
1. 現状維持レベルにエナジーを使わない
2. 過去の延長線上に解決はない新時代
はじめに
2020年3月。新型コロナウィルス感染症拡大に伴い、私が経営、勤務する美容室が短縮営業になりました。周りの多くの美容室も同様でした。
この後にやってくる自粛休業時までとはいかずとも、当サロンも短縮になった複数店舗分の売上げと従業員の勤務時間は減少。
そして、新型コロナウィルス感染症拡大の影響下にて、特例の雇用調整助成金に関する報道がなされると、美容室に限らず、普段、或いは従前、助成金などに全く関心を持ったことのない人のほとんどが、同助成金に関する詳細やその申請方法を調べ始めました。
私もその一人でしたが、申請方法は難解で揃える資料も多く複雑。この時、同助成金に関するあれこれをネットサーフをしながら、普段からこんなに難解なものなのか、そもそも助成金てどんなものなのか?どのように申請するのか?なぜ貰えるのか?使い道は? 様々な疑問が湧き出てきました。まさか自分の会社にも適応するものがいくつもあったなんてことは露知らず…。
1章:暇すぎて起業した "助成金コンサルタント"
1. 突然の休業
2020年4月7日。政府からの緊急事態宣言を受け、早々に当サロンを含む多くのサロンが完全休業に突入しました。
世間でも一般の大企業、中小企業、自営業問わず各々が経済活動や外出を全面的に自粛突入という中、在宅勤務やリモートワークに
基本的には非対応な美容室勤務の私は、サロン本体が休業なこともあり、多くの業務が停止せざるを得ず、普段では有り得ない程の時間だけが目の前にありました。しかも突然に...。
ただ、突然でも何でも、良い意味においては、何日も時間が豊富にあるこのような機会は滅多にないと思い、今後の為にも、あの時感じた助成金とやらに関する疑問や自身の無知を解消すべく、色々な情報を調べていく中、"助成金受給コンサルタント"を育成する企業が目に留まり、解説が分かりやすかったのもあって、早々に問合せを送信してみました。
そこから、その企業の担当者とのやりとり、さらには講習を経て、休業から約3週間後の4月下旬、その担当者のご尽力で、助成金に関する様々な知識はもちろん、自分自身も"助成金受給コンサルタント"として、限られた助成金ではあるものの、他企業様へ受給のアドバイスやサポートができるまでになり、結果的にはその企業様と業務提携をさせて頂き、主には美容室に向けた助成金コンサルタント業を始めることになりました。
(助成金の申請行為自体は申請を行う企業の方か社労士に限られます。)
また、合間合間で、日頃から仲良くさせて頂いている同業の経営者や先輩オーナー様とも個々に色々とお話しする機会も多く、どなたも皆、サロンは休業していても、今出来ることや未来へ向けての新たな準備等、各々取り組んでおられました。
お互い普段より圧倒的に時間に余裕がある分、日本の超高齢社会へ向けた福祉美容や、環境問題に直結する再生エネルギーといった、なぜか地球規模スケールな話まで、トピックが様々な方向へ飛んでいく中、その根底には、やはり誰かのため、微力ながらも何かしら、今だからこそ貢献できないかという深く熱い想いで語る友人経営者ばかりでした。
そんな中、私が習得した助成金ノウハウの話題を通し、私同様、今まで助成金に関して詳しく知らなかった、申請・受給などしたことがなかった、という友人経営者たちと、「社会的地位が極めて低いと言われがちな美容室こそ、助成金といった国の政策をきちんと理解し、実施して、従業員の福利厚生向上を図ろう。
そして、そういった適正な労務管理が成されている美容室が集まってリーダーシップを発揮することで、美容室の労務管理適正化促進に貢献出来るのではないか」というところに行き着きました。
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