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体と呼吸

今、体にはどれぐらい力が入っていますか?

週末、NHKオンデマンドでヒューマニエンスという番組を見ていたら、人の進化についての解説がありました。人の進化は親指と共ににあるという内容でした。

人類は親指があるから進化した

馬の指は1本、牛は2本、さいは3本、人間は5本。お猿さんも5本です。ただ、お猿さんの親指は短いらしく、物をうまく掴めないということでした。人間の親指はものを掴むのに十分な長さがあり、上手にものを掴むことができます。例えば、石を掴むことができると、石を投げて獣を仕留めることができたり、包丁がわりに肉を切ることができます。火を起こしたり、木の実や果物を摘むことができます。親指があり、ものを掴むことができ、道具を使うことで、人間の脳は進化してきたのではないかということでした。非常に興味深かいですね。

指を動かす29の筋肉

この指を動かす筋肉は29種類もあります。指は5本しかないのに29種類も筋肉があるとは想像できなかったです。この29種類の筋肉を使って様々な動作をすることができ、掴む強度を調節することもできます。柔らかいものと硬いものを掴むときには、瞬時に適切な掴む力を認識して、ものを掴むことができます。生卵を掴む時と野球のボールを投げる時では、掴む力の入れ具合が違いますよね。仮にこの掴む強さが10段階あるとしたら、筋肉の動かし方は10の29乗という膨大な数になります。単位で言うと穣になります。読み方はじょうです。1穣は10の28乗なので10の29乗は10穣になります。ちなみに私の名前はこの漢字でみのると読みます。自分の名前が数字の単位を表すのは不思議な感覚です。

連動する体と呼吸

ということで、今日はまずは握り拳を2つ作って、レベル5−6ぐらいの強さで力を入れてみましょう。次に腕全体にも力を入れ、胸やお腹にも力を入れていきます。足にも力を入れて、全身に力を入れていきます。顔も中心に向かってくしゃっと力を入れていきます。全身マックスで力を入れていきます。

その時の呼吸を観察してみましょう。どうなっているでしょうか。体に力が入っていると、呼吸は止まっていることに気づくことができたでしょうか。次に、猫背にしてみましょう。猫背になって呼吸を観察してみます。呼吸が浅くなってることに気づくことができたでしょうか。

私たちの体と呼吸は連動しています。体が硬くなると、呼吸も乱れ、心も乱れ始めます。自分の体の状態にしっかり気づくことが大切です。瞑想の時には、体に余計な力を入れず、だらーとしすぎず、スッと座っていきます。スっと座るためには、肩を上に上げて、ストンと落とします。その姿勢がスっとした状態です。胸を突き出すことなく、引っ込めることなく、耳と肩のラインが真っ直ぐになるように座ります。姿勢を正して、体の力の入り具合を感じながら座ります。

本日の瞑想

今日の瞑想では、呼吸瞑想をしながら、体の状態、姿勢に気づいていきます。呼吸に注意を向けて、注意が逸れたことに気づいたら、肩を上に上げて、ストンと落として、姿勢を正して、今一度呼吸に注意を向け直していきます。肩をあげる時には息を吸って、落とす時に息を吐き出しましょう。

今週も1週間が始まりますね。
この1週間をどのように過ごしましょうか。
今日1日をどのように過ごしましょうか。
心が硬くなってる時、今日は何ができるでしょうか。
呼吸が乱れている時、今日は何ができるでしょうか。

自分に語りかけていきましょう。
私が穏やかでありますように。
私が体の状態に気づくことができますように。
私が健やかでありますように。




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