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浪人の覚悟

大学受験が終わった娘は、滑り止めしか合格できず、浪人したいと言い出した。

部活も学校生活も楽しいことに一生懸命だった娘なだけに、浪人も致し方ない、と思っていたが、なんせその真剣みのなさに驚いた。

2月の半ばに受験が終わり、この2週間遊びとバイトでほとんど家にはいなかった。進路をどうするかは卒業式の前日までに決める事(合格している大学の手続き締切日が近いので)という事で、夫が条件リストをエクセルで作った。

滑り止めの大学へ進学する場合→入学手続きの準備開始、新生活立ち上げ準備など
浪人する場合→予備校を探し、目標大学までの行動レベルでの具体的な方法を親に説明する。3月の勉強日程の作成など。

その他にもやるべきことを書いて説明したにも関わらず、卒業式前日の話し合いの場で、なんと予備校すら問い合わせていなかった。
そのくせ3月は、卒業旅行やらバイトの予定やらで、10日間はすでに勉強以外で埋まっている。

あまりになめた考え方に私は切れてしまった。(夫は切れない・・)
*まず第一に、これまで一度も浪人を許可していない。
*そんな覚悟では、自分の理想の大学に入る事なんて到底無理。(偏差値を20上げなくてはいけない)
*この条件をわざわざ表にしたのは、これを全てクリアしたうえで、どうしても浪人したいのかどうか、本気度を見るために作ったのだ。
*今のあなたの考え方は、3月はあそび、4月に入ったら予備校に入り、予備校の言うとおりにしていたら何とかなるだろう、だ。
*こんな甘い考えでは、浪人しても目標大学に合格できるとは思えない。それならば今合格しているところへ行けばいい。
ザ正論。


皆さんならどうしますか?

その① 浪人は許可しない。あなたが期日までに条件をクリアしていないので許可できませんでした。合格した大学へ行きなさい。

その② 期日を手続き期限前日まで伸ばしてあげるから、浪人したいのなら条件にきちんと取り組みなさい

その③ 娘の言うがままに、だらだらと3月中は過ごし、4月になったらとりあえず予備校へ通う。もう大人なんだから本人がやりたいようにやらせる。(ただし二浪は禁止と伝える)

①は非常にシンプルで潔い。文句の言いようがない。ただ、行きたくない大学へ入学金を払っても、本人がちゃんと通えるかどうかはわからない。あくまでも正論。

②は、甘い親。子供からなめられる。でも一応本人の希望を聞き、こちらの条件ものんでもらおうとしている妥協案。

③完全に子供優先。親はお金だけ出して口は出さない。これをやって、日常を穏やかな心で過ごせるのならきっとこれが一番いいのでは、とも思う。

我が家は②を選択し、③へ流されていく気配。
甘い考えの子供に甘い親。本当に甘い親だと思う。昭和なら許されない。でも今は令和だ。


大人になって伸びる人は若い頃は、計画性なんてなく、自分のやりたい放題、よく親が耐えられたなあ、というエピソードをよく聞く。もしかして、今我が家でもそれが起こっているのか??
大器晩成ならば甘ちゃんでもいいという事なのか。。。。

娘には、自分の人生を思うとおりに進んでほしい、という親の想い。
娘には人生を楽しんでほしい、という親の想い。

どれも親として本音なのだ。

そしてこの2つは娘が現在実行中である。

認められないの私だけなのか。。。(悲)


浪人だって悪くない。頑張れば、結果はどうであれその分人生の糧になるだろう。でも頑張らない浪人って意味あるのか。。。いや、頑張るのか。4月になったらとりあえず本人曰く頑張るのか、、、じゃいいのか。。。

自分が一番やりたくないことは、日々娘をみてイライラ過ごす事だ。(次こそは暖かい応援のまなざしで見ていたい)

私が譲れないことは、進路は自分で決めてほしいという事だ。

それならば、もう③じゃないか。。。
②→③じゃないか。。。

夫は、期待するな、という。あいつはああいうやつなんだって。
たしかに社会に出たら長所にもなるだろう。私は何にこだわているんだ??

娘は卒業式には私に来ないでほしい、とその話し合いの後に言った。

なぜなら私がいると、自分が卒業式を満喫できないからだ。全力で楽しんでいるんだろうな。。。


どうか「大器晩成あるある」でありますように。。。。



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