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配信で求められる占いとミスマッチしてることに気づいた話

初めましての方は初めまして。いつも見に来てくださっている方,お世話になっております。スプーン界の集会酒場,占い屋店主はると申します。

やっと気づいたんですが,配信で占いをする人と,占って欲しい人がミスマッチしてるよっていうことに気がつきました。
それに関して書いてみます。
占いする人にはとくに前半を,占いを受ける人にはとくに後半を読んでくれるとうれしいです。

・そもそも占いってなんだろう

占いとは一体何なのでしょうか。
調べてみたら「占い(うらない)とは様々な方法で、人の心の内や運勢や未来など、直接観察することのできないものについて判断することや、その方法をいう。卜占(ぼくせん)や占卜(せんぼく)ともいう。」と出てきました。

いつの時代だって人は目に見えない心の内や未来を知りたがります。でもそれを知ることはできないし,そんなものがわかるとすればさらなる高次元的存在だけでしょう。

占いをやる人によって回答は変わるとは思いますが,少なくとも自分は占いの本質として,占い(霊媒)を通じてその人の内面と向き合い,その人の抱えているトラブルや問題に対して背中を押したり,進むべき方向を指し示すものだと捉えています。

その過程として運勢やその人の心を内を見通しているようにも見えますが,それは本質ではないし,少なくとも見えてはいません。

やっていることはロジャースの来談者中心療法に近いものを感じています。

その人の問題に積極的に介入するわけではなく,本人が自ら気付き,問題に向き合っていくこと。それが自分の占いのスタンスであって,臨床心理学でいうならばケアではなくセラピーに相当するのかなと。

少なくとも自分の占いは,愚痴を聞くだけでも共感や同情する場所でもない。その人の抱えている問題をどうにかするために背中をおしたり進むべき方向を指し示すものをイメージしています。

・spoonなどの配信で求められる占い

最近,spoonだけじゃなくてポコチャでも占いをやるようになりました。どちらにも共通しているのが,話を聞いて欲しい,共感して欲しい,もうこれ以上傷つけないで欲しいというのがひしひしと伝わってきます。ケアとセラピーでいうところのケアの段階を必要としてる感じ。
とにかく避難所を手に入れたい,自己受容感を取り戻したいって人が多い。

これがミスマッチの要員でした。

ぶっちゃけ配信で占いをする人って気持ちに寄り添って占いをするなんて考え持ってません。いや持ってる人もいるかもしれないけれど,本当ごくわずかです。

占いって結局のところ辛いね,しんどいねっていうことを共感してくれるものではないから。
あなたの傷を直視させて今後どうしていくかを考えていくものだから。
そりゃお互いにミスマッチしてるよっていうお話し。

・じゃあどこにいけばいいのか?

しんどいときの拠り所として占いを求めるのであれば,配信の占いはおすすめしません。

拠り所になる,依存されるってしんどいことです。だからそういうのを求めるならスナックや有料の対面占いやカウンセリングにいった方がきっとましになる。
もしくはメンタルクエスト読むことをおすすめ。

ラジオって寂しい夜とかしんどいときに受動的に聞けるもので,すごくハードルは低いし気が楽だと思う。
コンテンツとしてはかなり素晴らしい。

でも拠り所として考えるなら配信の占いだけはやめておこう。
多分,悩み相談カテゴリとかで探せば,占いじゃなくてあなたの気持ちに寄り添いますとか,話を聞きますとか書いてる人いるから。

そっちに行かれた方がお互いに幸せになれるよきっと

いつも以上に長くなったけど,最後まで読んでくれてありがとうございます。
下記におすすめの書籍載せておくからよかったら読んでみてください。

生き辛さとかしんどさを感じているならこの本おすすめです。占い枠でミスマッチするくらいならこの本買って読む方が有意義な時間になるかと思います。

ケアとセラピーについてもう少し詳しく知りたかったり,占い師さんとかにはおすすめです。本人はガクジュツ(学術)書って書いてるけれど,エッセイをまとめた感じで読みやすかったです。
上記のメンタルクエストでもケアとセラピーに関してくわしく学ぶならこの本と推薦されている本でもあります。

ロジャースの来談者中心療法を知りたいなという方はこちらの本がおすすめです。
(こぼれ話:自分はクライエント中心療法と習ったなーとか思いながら調べてたら,最近ではPerson Centered Therapy(来談者中心療法・クライエント中心療法)からPerson-Centered Approach:PCA(人間中心アプローチという名称に変わってて時代の変化を感じました。)

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