ストロベリーナイト 誉田哲也
誉田哲也氏の代表作と言ってもいいだろう、
ストロベリーナイト。
映画だかドラマだかになってたよね?たしか。
今作の主人公を軸にシリーズ化しているのは知っている。
まぁしかし読むことは無いだろう。
誉田哲也は猟奇的なシーンが上手だな、と思った。
ケモノの城では本当の事件を元にしているからか
ムゴさが際立って気分が悪くなったが
今作は主人公たち、警察の活躍も有り気持ちよく終わる。
ミステリーと言うかサスペンスに近い気がする。
トラウマ的な事件の被害にあって
立ち直り、警察となった主人公だが、
加害者、というか犯罪者の思考をなぞってしまう。
それは贖罪や自己否定を栄養に立ち上がった人間に起こる悲しい力だと思う。
現実にもあるよね。
忘れたい苦しさや乗り越えた悲しさを持ってるがゆえに、
同じ様な事を起こした側の気持ちに寄り添ってしまうこと。
哀しみが反芻してはまた落ちてを繰り返したのだろう。
仲間も悪役も、ライバル(クソジジイ)も魅力的で
軽くないミステリーなのに読み進めてしまう勢いがあった。
警察は大変だなぁ。
俺はなりたくないな。
尊敬しますわ。
たった1人にすくわれた主人公がキレイで。
誰かを救う手立てを私も出来ているだろうか
誰かの指針になったことがあるだろうか。
そんな読後感でした。
ただ描写がキツい!!!
拷問とか小説だと逆にリアルに想像しちゃうんだよ
面白かったし、オススメできる。良く出来てる。
でも好みではなかったかな。
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