見出し画像

「Z世代のネオホームレス 自らの意思で家に帰らない子どもたち」著者:青柳 貴哉 


はっきり言って突っ込んでるわけでもなければ
面白みもない。
あぁそんな感じの人間はうようよ居るだろうなぁ程度の本だった。

戦慄かなのが表紙じゃなきゃ買わなかっただろう。

本書的に言う、【ネオホームレス】の若者等をフューチャーした本。
著者はYou Tuberらしいが、You Tubeを検索してみようとまでは知的好奇心が湧かなかった。

【ネオホームレス】とは
『心が安らげる場所』がない子たち。

はっきり言ってあまえんなボケカス。って言いたくなるような子が多数だろう。

最初に自死を選んでしまった少女は今の問題じゃない。
昔から歌舞伎町にはいる。

虐待やネグレクト等で家を出る子はいつの時代だっている。
昔から春を鬻ぐ子はこのケースが多かったと思う。

スタビやmixi、ニコ生にTwitter。
いつの時代も苦しんで苦しんで苦しんで苦しんで家を出る子はいる。

でも本書でメインになるべく【ネオホームレス】は
帰れる家も金もある。ただ息がしづらいから外に出る。

毎日歌舞伎に繰り出す。

路上生活者ではなく、

【ホーム】は【息ができる場所】なのだ。

年齢や金銭的な問題で自立ができないから。
苦しい。分かるけどね。

もう私も大人だから著者と同じような感想になってしまう。

私達だって親に反抗して
生きる意味が分からなくってなんとなく死にたくて
でも死ねなくてイライラして

家を飛び出して繁華街に屯したり、先輩の家に泊まったりしたものである。

はっきり言ってしまえばまさしくそれだ。

【ネオホームレス】や【毒親】や【パパ活】といったクリーンな言葉で目新しくなっているが

本質は変わらない。

多分9割の子は10年後にはなんとなく生きていけてるのだ。

1割の子はどの時代でも負けて打ちのめされて苦しく、死ぬ。


私はなんだかんだ地面で生きていたし、
地面でフラフラしてる女の子に話しかけるのも好きだったりするから分かるけど、

SNSだ。完全に悪いのはSNS。
極狭な価値観の中に無限の世界(しかも上表の良いところ)が見えて、簡単になんでも引けて、
正しさや美しさが大人だって分からなくなるのに

コミュニケーションや人格形成に必要な
3年間を顔を見て遊んで喧嘩してこなかった
若者たちが今、あぶれてしまっている、のだ。

ただ行儀が良い。私はとても思う。

酒を飲むとか大麻とかブロンODとかセックスとか
みんな優しい子たちばかりだ。

バイクに乗ってヘルメットを人に投げつけたり、
街の電気屋に強盗に入ったり、
無理打ちして撮ってどっかに売ったり、
人にイライラをぶつけてないのだ。

今の子達はフラストレーションの発散が全部自分を傷つける方向に向かっていく。

コミュ力が足りてないからそもそも人を傷つける事もとても恐れてるフシがある。
自分が傷つきたくないから関わらない、って線を引く子も多く感じる。

ホントになんとも乱暴だけど、コロナが奪ったものは大きいんだろうな。

そこをリアルに生きてる子達は辛いだろうな。

正しさを刷り込まれ、切磋琢磨する機会も奪われて、
思春期のイライラを発散する方法は
自傷と希死念慮なんだろう。


これは大人の責任ですよ。
臭いものには蓋をしてはいけない。

考えてこうよ。
次の世代に背負わせちゃだめだよ。

歌舞伎町なんて一生縁がなくていい街なんだから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?