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まずは自己紹介【ハザードマップを使うための基礎知識:地図・マップってなに? 1/4】

これからハザードマップに関わる地質学的な基礎知識や、自然災害についてのさまざまな話題を提供していきます。
というわけで、まずは自己紹介します。

長野県松本市に生まれました。いわゆる『団塊の世代』です。
毎日、北アルプスを眺めて暮らしていました。

大学は東北大学の理学部に進みました。
私が入学した前後の大学では、全国的に“大学紛争”が起こっていて、ほとんど授業の無いような状況でした。
今の学生諸君には想像もできないでしょうが・・・
大学から革命が起こると信じていた学生もけっこういたのではないかと思います。どちらに向かっても出口の無いような悶々とした学生生活を送っていました。

そんな時代に、世界では地学分野に大革命が起こっていたのです。
それが、プレートテクトニクス革命でした。
天動説が打ち破られて、地動説がでてきたことに例えられる大革命でした。

東大地震研究所の上田先生により、プレートテクトニクスを解説した本が出版されたので、夢中で読みました。
おおげさに言えば、これで地学が現代科学の仲間入りをしたと感動しました。

地質学では、断層の動き方や山の出来方、大地の出来方などを研究する分野をテクトニクスと呼びますが、大学院時代は、東北日本を対象にテクトニクスの研究をしていました。

大学院修了と同時に茨城大学に赴任し、定年まで務めました。
その間、テクトニクスの研究を一緒にしたのが、『一般社団法人みんぼうネットワーク』の代表理事の橋本君と理事の金栗君でした。毎日、毎日が興奮の日々でした。

その後、テクトニクスの研究と平行して、湖の環境変化を堆積物から解析する環境地質学を大学院生と一緒に行いました。
その大学院生は、現在、国立研究機関で環境地質学者として活躍しています。

現役時代の後半では、社会と関連させた研究・活動を展開したいと考え、ジオパーク運動を市民や学生とともに行いました。
様々な世代の市民と連携できたことは、私の人生にとっても貴重な経験でした。
この時の学生達も、大学教員・公務員・会社員などとして、当時の経験を生かして仕事をしています。

現在の私は、宇宙138億年の歴史の中に人類を位置づけて考える『ビッグヒストリー』に夢中になっています。
ビッグヒストリーを一言で言えば、『我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこに行くのか』となります。

文系、理系にとらわれない『人間としての科学者』をめざして活動し行きたいと思っています。
現場経験の豊富な橋本君、金栗君とともに広い視野から現実を見て、皆さんとともに考え活動できれば素晴らしいと考えています。

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