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聖火リレー最終ランナー

オリンピック TOKYO2020大会が開幕した。
さまざまな思惑を孕みながら。

とりあえず開会式の中継を見ていた。
本来開会式のメインイベントは選手の入場行進と聖火の点火だろうが、いつからかすっかりショー化している。
あの過剰な演出って必要なのだろうか…。全体的に長すぎると思うのだが。
まあでも今回書きたいことはそこではない。

長いなーと思いつつ、時折うたた寝しながらも開会式を最後まで見てしまったのは、やっぱり聖火が聖火台に点火される瞬間を見たかったからだ。
だから日本全国を繋がれてきた聖火の最後のランナーの後ろ姿を見た瞬間、ちょっと胸がいっぱいになった。

そこに立っていたのは大坂なおみだった。

意外だったのは現役のオリンピアンだったことだ。
なんとなくイメージで過去のオリンピックメダリストなど功労者が選ばれるものと思っていた。
競技場に聖火が入ってきたときのランナーは吉田沙保里と野村忠宏だったし、高橋尚子は日本国旗を持っていたし、北島康介もどこかで見た気がしたし、じゃあ誰だろう?

でも大坂なおみの姿を見たとき、なるほど、と思った。
今の日本で彼女ほど多様性を体現している人はいない。
そしてそのことがグローバルに知られている。

今回のオリンピック、誰のせいかは知らないが、いろいろなところで人選を間違えてドタバタしていた。
そんな中であくまでも私の個人的な見解だが、この最終聖火ランナーの人選については正しかったのではないだろうか。
もちろん大坂さん自身がオファーを受けてくれなかったら、選んだところで実現はしなかったことだけれど。

大坂なおみがトップアスリートであることは疑いようのない事実であるし、その立場を十分にわかりながら自分の言葉で自分の意思を発信し続けていることに私は共感する。まだ若いし時に弱さも見せるけれど、それもまた彼女の魅力だ。
日本人であそこまで意思を持って発信し続けているひとを、私は他に知らない。
実は彼女を日本人と括ってしまうのもちょっと申し訳ない気がしているのだが、彼女が日本代表としてオリンピックに出てくれること、そして最終聖火ランナーを引き受けてくれたことはとてもうれしく思う。

聖火台の前に立つ彼女のピンクのドレッドヘアがたまらなくかわいかった。
トーチを手にして右、左、とちょっとはにかみながら礼をする彼女が素敵だった。
聖火台に点火された時は何故だかとても胸が熱くなった。

大坂なおみさん、素敵な最終聖火ランナーでした。
あとは選手として最大限のパフォーマンスが出せるよう応援しています❤️

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