「ずとまよ」とビジネスデザイナーの共通点
こんにちは!みなつきです。
あんまり大きな声で言えないですが、5月はライブに3つ参戦します(いずれも、東京外)。先日の日曜は、去年のGWに参戦予定で、2回延期された、「ずっと真夜中でいいのに。」の「CLEANING LAB 温れ落ち度」を観に、幕張メッセにいってきました。
これまでの2回延期に加えて、20年末のCOUNT DOWN JAPAN20/21の大晦日ライブも参戦予定でしたが、「大晦日の真夜中に聴く、ずっと真夜中でいいのに。」という夢のLIVEも中止、21年1月のやきやきヤンキーツアー@新横浜も中止と・・・
本当に待ちに待った、ずとまよの生LIVEで、本当に最高のLIVEでした!!!(撮影NGだったので、写真はないですが•••!!)
セトリは「ぐされ」中心でしたが、「秒針を噛む」や「正義」など過去作からも名曲がありつつ、最後は5/31リリースの新曲「キャラクター」のお披露目まであり、大満足でした!!
ずとまよとACAねちゃん、ほんと大好きすぎる〜〜〜〜!!!
さて、ちょっと話変わりますが、いつもの如く、武蔵美のクリエイティブリーダーシップ論・第5回の振り返りに入りたいと思います。
今回のゲストは、インタクションデザイナーの八田晃さんでした。八田さんは、京都を拠点に活動されていて、ソフトデバイスというヒューマンインターフェース(人の振る舞いのデザイン)に関するプロトタイピングを得意とするデザイン事務所を経営されています。
検討の初期段階から、”スケッチ”を描くようにプロトタイピングを行うことで、ユーザーがプロダクトを利用する時の体験を再現しながら、提案を行うところを強みとされています。
プロトタイピングという特性上、未来的なプロダクト案件を扱うこともあり、例えば、トヨタと組んで、水素自動車が自動運転になった時の、車内のUX/UIデザインを提案するものなどを事例としてご紹介いただきました。
社内の地下には、プロトタイピングを自由に行える空間として、「LAB」を作られています。
■プロトタイピングとは?
そもそもプロトタイピングとは、「まず簡単に作って試してみる」ということ。
ハードウェアのプロダクトだと顕著ですが、あるプロダクトを作ろうと思って、1年かけてプロダクトを作り、いざ市場に投入する頃には、市場環境が変わって全然売れない・・・ということが起こります。また、そもそもリサーチした内容がズレていて、全然カスタマーに刺さらなかった。あれこの1年の意味は・・・。
このような残念なシチュエーションを回避すべく、まずは作って→試す→直す→また試す→・・・ということを繰り返して、確度を担保しながらRapidにプロダクトを作り込んでいく際に、用いられる手法が「プロトタイピング」になります。
アプリ(ソフトウェア)を作る時だと、まずはローンチしてカスタマーの反応を見ながら、どんどん改善していくという手法が一般的ですが、ハードウェアという開発〜市場投入までのLT(リードタイム)が長いプロダクトに、特に有効な手法です。
余談ですが、Facebook創業者のマーク・ザッカーバーグの名言で、
Done is better than perfect.(完璧より、まず終わらせろ)
は有名ですね。
八木さんによると、近年、このプロトタイピングの重要性が拡大していると言います。それは、やはり時代の進むスピードが加速度的に速くなっているからでしょう。
パーソナルコンピューターの父で、ユーザーインターフェース設計の先駆者である、アラン・ケイは、こんな名言を残しています。
「未来を予測する最善の方法は、それを発明することだ」
ある意味、予測不能な時代だからこそ、まずは粗くても実際に作ってみることが正義というこのなのでしょう。
■デザイナーとビジネスマンの仕事の進め方
私は楽天にいたころ、全社的なアセットでおる、「楽天ポイント」や「お買いものパンダ」などを利用した全社横断的なマーケティング戦略を作っていました。
そこで、私はデータ分析まわりの仕事をしていて、上司には戦略コンサル出身の人たちがいました。当時、資料作りや物事の進め方が完全に我流だったり、上司のお題に答えるためのデータ分析に時間がかかってしまってたこともあり、異動した当初、上司からダメ出しをらくらいまくり、一時期、適応障害の2〜3歩手前まで行ったことがありました。
そこで、上司にどうしたらいいか泣き付いたことがあったのですが、その時頂いたFBが、
「仕事がうまくいかないのは、思考が積み上げ型になってるんじゃない?
ゴールから逆算して仕事するクセをつけた方が良いよ」
ということでした。
当時は、すぐにその重要性が理解できなかったのですが、それから、個人的にも色々と勉強し、その時、上司が言っていたことは「仮説思考」「論点思考」ということだと腹落ちし、1年後には、そういう仕事の進め方が少しずつできるようになり、以前より効率的に仕事を進められるようになりました。
なので、私にとって、仮説思考、言い換えれば、
「まず手を動かさず、まず頭を動かすが正義」
ということは、絶対正義という認識でした。
一方で、武蔵美に入って気付くのは、それと正反対で、
「まず手を動かして、作るが正義」
ということ。今回のプロトタイピングのような営みが、デザインプロセスとして推奨されてるということでした。
この部分に、ビジネスとデザインがある意味、対局の価値観のもとに存在しているがゆえに、理解し合えない背景になってるのかなと感じています。
私が目指す「ビジネスデザイナー」は、名前の通り、この正反対の要素の武器を併せ持った存在だと思っています。だとすると、両方の要素を持っていることで、ビジネス側とデザイン側を繋ぐ存在として、何らかの価値を出せる場所があるのかなと思っています。
■理解し難いものの持つ魅力
聴いてて改めてずとまよの魅力って何やろうと考えてたんですが、一言でいうなら「混沌」やなと。例えば、VoのACAねちゃんは、歌う時は凄い声量で澄み渡ったハイトーンボイスが衝撃的なわけですが、ひとたびMCになると、控えめな性格が前面に出るという、2つの相反する要素が混在しています。
また、独特で天才的な歌詞は、簡単に理解できないからこそ、心に文字通り「ぐさり」と来る中毒性があります。
「MILABO」by ACAね
もっと 仕草に揺れて 抑え切れないほどに
リズムがなきゃ 話も味っけない
ミラーボール怖がって アコギ持ち替えたら
まだ 恥ずかしく踊れるから
ずっと 浅はかです 帰りたくないけれど
言わないで もう身体に慣れない
変わってゆくから 私ねもっと
ねぇ、見届けて 欲しがりでも
対極的な要素を持つことは難しいこと。だからACAねちゃんのように、両方がピタッとハマれば、希少が故に、大きな魅力を持つことが出来るのかなと思います。
ビジネスデザイナーになるために、対極の力を身につけなければ。
まだまだ、道は長い。。
今日はこんなところで。ではでは!
みなつき
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