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【無料】基礎から分かる水産用語<84> 大日本水産会とは

みなと新聞で毎週火・金曜日に連載している「基礎から分かる水産用語」を公開します。
みなと新聞の専門記者が、漁業、流通・加工、小売など水産で使われる一般用語から専門用語まで、分かりやすく説明する連載です。

大日本水産会とは

 大日本水産会は水産業に関わる企業や団体など500以上の会員で構成する水産業の総合団体。現在の会長は2009年9月から白須敏朗氏が務める。予算や政策など業界の意見をまとめ国に要請する漁政部や、事業部、国際・輸出促進部の3部に魚食普及推進センターを加え、その下に8課2室を展開する。

 同会は1882年2月、水産業の振興を目的に創立した。創立時の会頭は小松宮彰仁親王、初代幹事長は農商務大輔(たいふ)を務めた品川弥二郎氏だった。水産業の振興と発展に貢献した関係者をたたえようと1890年に水産功績者表彰を開始し、昨年度までに3302人を選出した。

 1999年7月に同会が開始したジャパン・インターナショナル・シーフードショー(東京)は今年で25回目、2004年2月に開始したシーフードショー大阪は今年で20回目を数える。

 07年に同会が設立し、16年に事業を承継したマリン・エコラベル・ジャパン(MEL)は日本発の水産エコラベル認証。国内向けHACCP認証の審査や講習会の開催など認定や指導も実施している。

 なお、1967年2月に竣工した現三会堂ビルは今春に建て替えを始めるため、同会は今月24日から東京・内幸町の新事務所で業務を開始。新三会堂ビルは2027年夏の竣工予定だ。

みなと新聞本紙2023年1月24日付の記事を掲載