コロナ太り
この前後輩がダイエットをしていると言っていた。
正直十分痩せているので、ダイエットをする意味がわからなかったが、どうやら理想の体重があるらしく、そこを目指しているようだ。
目指している体重が痩せすぎの範囲に入っていて、健康にも良くないと思ったので先輩として止めた方がいいのではないかと思った。
ただ、どうせ言ったところでやめないし、何より「あなたのためにやっている訳ではないので、あなたにはどう思われてもいいです。」という雰囲気を全身にまとっていたので、怖くていうことができなかった。
止めてあげるのが優しさなのか、なりたい自分を追求させてあげるのかが優しさなのか未だに答えはわからない。
もし、そのままダイエットをして健康に害が及んだら、止めてあげるのが優しさだったなと思うだろうし、逆にダイエットに成功してよりイキイキと日常を送っていたら、止めないことが優しさだったんだなと思うだろう。
そう考えると、優しさって結果に依存しているところがあるなと思った。
コロナのせいで体重が3キロ増えた。
コロナのせいというよりは、自粛生活で楽しみが食べることだけだったので、ひたすら食べて飲んでいたらいつの間にか太っていた。
本来なら痩せることが体に良いことのはずだが、もしかしたら将来大飢饉が起きて、太っていることで命が助かれば、ダイエットしないことが命に対する優しさにつながるだろう。
だからこそこの文章を書きながら、デザートを食べに行くかどうか悩んでいる。
後輩が私にダイエットの話をしてきたのは、もしかしたら、お前もした方がいいぞというメッセージだったのかもしれない。
「だらしなさは体型に現れるんですよ」と私に向かって言ってきたのは、暗に悪口を言っていたのかもしれない。
優しい先輩である私はそれに気がつかないふりをして、会話を進めた。
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