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劇場屋根裏の鳩

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映画・演劇・歌舞伎など、見てきたものの感想など
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2024年2月の記事一覧

【オペラ鳩】美しきエレーヌ(東京芸術劇場コンサートオペラ vol.9)

オペラ、聞いてみたくないですか!? 鳩はもうずっと聞いてみたかったのですが機会もなく、先日ようやく突撃してきました。演奏会形式ということで、演劇的な舞台装置や台詞があるわけではなく、全曲通しの演奏会という感じ。欲を言えば演劇的な感じのあれを見たかったのですが、まあすごい値段するのでね……それが尻込みしていた理由のひとつですし仕方がない。 演目はジャック・オッフェンバック「美しきエレーヌ」。 演目を元から知っているかと言われると、まったく知らなかったわけですが、どうやら日本で

【映画鳩】ラストナイト・イン・ソーホー、ヒューマン・ボイス

夢と現実が混沌としていく系の映像、結構好きなので、そういうタイプの映画っぽい、というのを探し当てて「ラストナイト・イン・ソーホー」を見ました。ポスターもいい感じだよね。 「ヒューマン・ボイス」の方は、ティルダ・スウィントンの一人芝居、という情報が先にあり、映像で一人芝居か〜おもしろそ〜ということで鑑賞。 (注:以下ネタバレあります) ラストナイト・イン・ソーホー ざっくりとしたあらすじ:1960年代のイギリスに想いを馳せる、ファッション科学生のエロイーズ。ある夜、196

【歌舞伎鳩】狐狸狐狸ばなし・京鹿子娘道成寺ほか(壽 初春大歌舞伎)

一度は見てみたかった道成寺ものがかかるというので喜び勇んで行ってまいりました。一月は昼の部を幕見と、夜の部を見物してきて、踊りの演目がとっても良かった。それから尾上右近さんが素晴らしかったですね。 演目を見ていて思い出したんだけれど、あまりの美しさに見惚れた坂東玉三郎の映像は、もしかして京鹿子娘道成寺 鐘供養の場の一番最後のシーンだったのかもしれない。 👒は鳩的好きな演目 👒 狐狸狐狸ばなし ざっくりとしたあらすじ: 手拭い屋を営む伊之助(松本幸四郎)は、元は上方の女方役

【歌舞伎鳩】本朝廿四孝・与話情浮名横櫛・神楽諷雲井曲毬(新春浅草歌舞伎)

雪姫・時姫と見てきて、一体八重垣姫はどんなお姫様なんだ……と思っていたところで演目がかかりましたので、見てきました。与話情浮名横櫛は、2回目の見物。前回は、昨年4月の歌舞伎座での公演で、うっかり毎月芝居見物をすることになった一番初めの演目です。 本朝廿四孝 十種香 ざっくりとしたあらすじ: 長尾謙信の娘・八重垣姫(中村米吉)は、切腹した許嫁の姿絵を前に十種香を焚き、回向をしている。許嫁は、敵対する武田信玄の息子・武田勝頼。しかし切腹した勝頼は、幼少期に身代わりにされた武田

【歌舞伎鳩:番外編】唐茄子屋 不思議国之若旦那(一月シネマ歌舞伎)

たった一日働くだけであらゆることが巻き起こる、勘当された愛すべきばかだ……若旦那の初仕事! 予告編を見ているだけだったので、アリスっぽい要素があるやつ、という雑認識で見に行きました。 上映案内の段階で、「若旦那応援上映」回がある映画館がある、というのを聞きつけていて(時間合わず見られませんでしたが)、どういうこと……? と思っていたのですが、本編見て分かった。愛すべきばか若旦那すぎて、確かに応援したくなるかもしれない笑 あらすじの通り、花魁に入れ込んで勘当された若旦那が唐

はとの芝居見物お切符まとめ(2023)

2023年は唐突に歌舞伎を見に行き出して、こうして感想を世に放ち始めたわけでございますが、さっきなんとなく見ていたら現時点でこの以下のマガジンに33本の記事が上がっており(2024/02/05)、えっそんなにお切符とったってこと……?とうっすら恐ろしくなりましたので、ちょっとまとめてみることにしました。 お切符を買ったものを記載(配信などで見たものは割愛)。感想があるものはリンクを貼っておきます。ないものは一言つけます。 元々は週1で映画館に通っていた身ではありますので、そ

【映画鳩】ゴジラ −1.0(12月)

ゴジラ映画は割と好きなので、公開を楽しみに待っていたものであります。と言いつつ、観るタイミングを逃し、公開後結構時間が経ってから観ました。SNS上では概ね評判が良かったのは、情報として入ってきておりました。 ということで、観に行ったのですが、これは……単純に……鳩の好みに合わなかったかもしれない……。。。 今からすごく厄介なことを言うので、大変この映画を高評価しているという方は回れ右していただけますと助かります。 以下のつぶやきの一つが、この映画ですね……。 (注:以下