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劇場屋根裏の鳩

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映画・演劇・歌舞伎など、見てきたものの感想など
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2023年7月の記事一覧

【歌舞伎鳩】日本振袖始(6月歌舞伎鑑賞教室)

令和5年6月歌舞伎鑑賞教室『日本振袖始―八岐大蛇と素戔嗚尊―』 2023年6月2日(金)~24日(土) 解説 歌舞伎のみかた・日本振袖始 一幕 ─八岐大蛇と素戔嗚尊─ 国立劇場に行くと良いとの助言を受け(参照以下記事)、軽率に行ってきました。 面白そうだったので……。 初めて足を踏み入れましたが、ロビーから美しく、これが建て直されてしまうのかあ……と思いました。 最近流行りのなんでもない無機質な建物にならないことを祈る。 3階席で見ましたが、花道も歌舞伎座より見えるし、な

【舞台鳩】三人どころじゃない吉三(少年社中)

少年社中 25周年記念第一弾 第40回公演【三人どころじゃない吉三】 原案◎「三人吉三巴白浪」二代目河竹新七  脚色・演出◎毛利亘宏 2023年 6月8日(木)- 18日(日) 紀伊國屋ホール 紀伊國屋書店提携公演 あらすじ キャスト お嬢吉三:梅津瑞樹 和尚吉三:井俣太良 お坊吉三:竹内尚文 金貸し 太郎右衛門:大竹えり 海老名軍蔵:南圭介 花魁 一重:杉山未央 八百屋久兵衛:山川ありそ 釜屋武兵衛:川隅美慎 花魁 吉野:加藤良子 黒子:川本裕之 木屋文里:廣瀬智紀

【歌舞伎鳩:番外編】日高川入相花王・鷺娘(六月シネマ歌舞伎)

今回は二本立て。 鷺娘のビジュアルに惹かれて見に行きました。 日高川入相花王 ざっくりとしたあらすじ:都からの追手を逃れて真那古庄司の館に宿を求める安珍(桜木親王)。 庄司の娘・清姫は安珍が都で見初めた人物だと気づく。 追手が迫った安珍を、庄司が「娘(清姫)の許嫁」だと偽りその場を逃れるものの、清姫はその言葉を間に受けてしまう。 追手から逃れるべくすぐに出立する安珍。 この時、館には安珍の恋人・おだまき姫も居合わせており、清姫が旅支度をしている間に二人は道成寺へと向かって

【歌舞伎鳩】傾城反魂香・児雷也・扇獅子(六月大歌舞伎)

歌舞伎座新開場十周年 六月大歌舞伎 2023年6月3日(土)~25日(日) 昼の部:傾城反魂香・児雷也・扇獅子 夜の部:義経千本桜 一幕見席というのが復活したらしいと聞き、予約ができると聞いたのでやってみた(学び:「一幕見」とは、数幕上演しているうちの一幕だけを見ること / とても安価)。 てっきり立ち見なのかと思っていたが、どうやら席があるらしい。 観劇をするときはできるだけ良い席で見ることが長年の信条である鳩でしたが、しかしそんな懐の余裕もないし、まず空席案内を見ても

【歌舞伎鳩:番外編】籠釣瓶花街酔醒(五月シネマ歌舞伎)

以前は毎週映画館に通っていた身であったので、シネマ歌舞伎というのはどこかで目にして知っていた。 籠釣瓶花街酔醒のポスターも確かどこかで見かけており、痘痕面の男(おそらく)のビジュアルが強烈な印象に残っていて、時間が合えば見たいなあと思いつつ、これも見ていなかった。 ということで、四月に歌舞伎座で歌舞伎を見て面白がっていた鳩(下記参照)、今しかないと思い見に行きました。 籠釣瓶花街酔醒 ざっくりとしたあらすじ:佐野の商人次郎左衛門が江戸での仕事の帰り際、土産話にでもと吉原

【歌舞伎鳩】与話情浮名横櫛・連獅子(鳳凰祭四月大歌舞伎)

歌舞伎座新開場十周年記念 鳳凰祭四月大歌舞伎 2023年4月2日(日)~27日(木) 昼の部:新・陰陽師 夜の部:与話情浮名横櫛・連獅子 はじめに記憶違いでなければ、東京国立博物館の常設室に歌舞伎の室があり、そこに映像が展示されている(常設かは不明)。 もともと能や歌舞伎は衣装や面の展示を見るのが好きだったが、今思うと歌舞伎の映像をきちんと見たのはそれが初めてだったかもしれない。 たしか京鹿子娘道成寺で、2分くらいの短い映像だったと思う。 そのたった2分の映像を初めて見た