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「保育園全落ち」だったら、どうすればいい? 今できることをまとめました。

◆翌年以降の方がさらに厳しくなることも!? 保活の難しいトコロ

仕事関係に同年代の女性が多いため、この時期になると「4月から復職するつもりで準備をしていたのに、認可保育園に全落ちしてしまった」話をよく聞きます。

自治体によって前後するようですが、認可保育園の入園可否通知が届くタイミングは、だいたい1月下旬~2月上旬。通知で落ちたことがわかったら、本当はすぐに次の動き出しをする方が有利なのですが、「来年再トライするしかない」と覚悟を決めて、そのままにしてしまう人も少なくありません。

でも、ちょっと待って!
経験者なりのアドバイスですが、もし落ちたのが0歳児クラスで、1歳児クラスで再挑戦するつもりなら、再考をおすすめします。

というのも、0歳児→1歳児クラスはほぼ持ち上がりなので、0歳児クラスのある保育園では、1歳児クラスの新規受け入れ数がかなり減るんです(定員から持ち上がり分を引いた人数が、新規受け入れ数になります)。
そのため、待機児童扱いで次年度再トライしても加点があまりされない自治体にお住まいだと、入園できる確率がグッと低くなってしまいます。
(加点については後述します)

なお、保活の努力が実る可能性があるのは、4月~6月までの3か月間。これ以降は運だよりになります。GW明けに6月入園の案内がもらえることもあるので、4月入園が決まらなくても落ち込まず、GWまでは保活を続けてみることをおすすめしたいです。

◆諦めるのはまだ早い! まずは通える保育施設に総当たりしてみよう

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待機児童解消を目的とした「定員の弾力化」というシステムにより、4月途中や5月からなら入園できる認可園もあります。まずは追加募集が行われていないか、念のため確認してみてください。

ほかに、保育士が自宅を保育所として低年齢のこどもを預かる「保育ママ」(家庭的保育事業)や、自治体や民間が運営している「保育室」、0~2歳児を対象に少人数保育を行う民間の保育施設「小規模保育園」もあります。
いずれも募集人数は多くありませんが、募集があれば申し込みできます。

また、この先も仕事を続けたい気持ちが強いなら、保育料は多少高額になりますが、それも投資と割り切って認可外保育園を当たってみるのもテです。目星をつけた認可外保育園に空き状況を問い合わせてみてください。

なお、4月直前のこの時期は、認可保育園に落ちた人で認可外保育園の枠もほぼ埋まってしまっています。
ただ、認可保育園とは違い、年収や点数などの判断基準がなく園長先生が入所者を決定できるので「この家族を助けてあげたい」と感じたら、入所できるように取り計らってくれることも。一度断られても諦めずに「見学だけでも」と、コミュニケーションのきっかけを探るとよさそうです。

◆自宅周辺以外の保育施設も候補に入れてみる

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認可保育園とは違い、基本的に認可外保育園は居住エリアに関係なく受け入れてくれます。自宅周辺だけで探してうまくいかない場合は、最寄り駅だけでなく、勤務先までの沿線にある園も候補に。私の友人にも、自治体にこだわらず探したら、理想的な園に出合えた、という人がいました。

赤ちゃん連れで毎日公共交通機関を利用するのは覚悟が必要ですが、「空きが出れば近くに転園する」ことを視野に入れ、ひとまず仕事復帰を優先するというのもアリだと思います。

自治体のリストには掲載されていないような認可外の私立保育園などもあるので、自治体HPだけを頼らずいろいろな角度で探し、よさそうな園が見つかったら、一刻も早く問い合わせや見学予約に動きましょう。

また、「東京都ベビーシッター利用支援事業」の対象者であるという通知を受け取っている場合は、ベビーシッターを利用して復職しながら、次年度の認可保育園入所を目指すという方法もあります。

東京都ベビーシッター利用支援事業とは…認可保育所に入園するまでの間、1時間あたり150円でベビーシッターを利用して復職できる制度です。(2021年3月30日現在の対象自治体:新宿区、台東区、品川区、目黒区、大田区、渋谷区、中野区、北区、荒川区、板橋区、葛飾区、江戸川区、三鷹市、府中市、国立市、福生市、狛江市、東大和市、武蔵村山市)


◆次年度の「加点」を計算して、戦略を立てて

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GW明けまでがんばっても受け入れ施設が見つからない場合は、次年度入園に目標を切り替える必要があるかもしれません。
その場合、次年度でどれくらいの指数になるかをシミュレーションして、有利になるよう動くようにすると良いと思います。

指数とは…こどもの保護者が置かれた状況を点数化して集計したもの。
認可保育園の入所選考では、「持ち点」が高い希望者が優先されるので、保活戦略の際にもっとも重視すべきポイントになります。

指数の基準は自治体によって違いますし、年によっても変わる可能性がありますが、前年度のデータをもとにある程度見通しを立てられます。

①現状(待機児童として育休延長をした状態)で、自分の世帯の指数が何点になるのかを確認する
②居住エリアでは、何点の人が入れていたのか、過去の実績を調べる
③次年度クラスに入るために点数が足りなそうな場合は、加点の可能性を探る

自治体によって加点基準が違うので、こうすると有利!というのは一概にいえないのですが、「ベビーシッターやベビーホテルなどを利用して職場復帰し、実績を積む」といった戦略を立てる人もいます。

お住まいの地域で加点のための実績として認められる期間や時間数、費用などが違うので、実際に動き出す前に、まずリサーチしてみてください。

ちなみに、指数計算はわりと複雑ですし、自分で思っていたのと役所の計算が違っていた…ということも多いです。
一人で判断せずに、役所の窓口であらかじめ確認しておくと安心ですよ!


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